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老後の健康のための歯周病治療

2013/1/11  歯みがきワニさん さん

定年後の生活|歯の健康
二年ほど前からだろうか、歯を磨くと、吐き出した歯磨き粉の泡の中に血の色が混じるようになった。

しかし、痛むような虫歯は特になさそうだし、気にもせず放っておいたのだが、最近では歯ぐきが腫れ、腫れた部分を押すと膿のようなものが出てくるようになった。
さすがにしょっちゅう膿が出てくるのは気持ち悪いので歯科で見てもらったところ、かなり歯周病が進行していると言われた。

これを聞いた時、私は「歯周病ならまあ問題ないか」と思った。なぜなら、40歳を過ぎれば大半の人が歯周病になっているという話をどこかで聞いたことがあり、70歳近い私が歯周病になるのも、年齢からすれば当たり前と言っていいと思ったからだ。

そんな考えもあり、歯周病だと診断した歯科からは強く治療を勧められたが、治療はいらないと言って帰ってきた。

そしてその話を犬の散歩仲間の人にしたところ、「今すぐ治療するべきだ」と怒られた。歯周病は、私が思っていた以上に、怖い存在だというのだ。聞けば、歯周病菌が体の中に入ると、それが体の中で悪さをして、肺炎や心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こす可能性もあるのだとか。私は元々、若干動脈硬化が気になる健康状態であったため、それを聞いて一気に怖くなった。

65まで必死に働いてきて、やっと年金生活で悠々自適に暮らせるようになったのに、歯周病が原因で取り返しのつかない病気を招いては何もならない。一度は治療を断った歯科に戻り、治療を依頼することにした。

歯科医の先生は、こんな私を快く受け入れてくれて、私たちのような高齢者の歯周病のリスクについてもいろいろ話してくれた。高齢になればなるほど唾液の分泌量が減って口の中に細菌が増えやすくなるだけでなく、加齢による免疫力の低下や、運動能力の低下によって歯磨きがいいかげんになりやすいことなど、さまざまな要因が重なって、高齢者の歯周病のリスクは飛躍的に上がるのだという。

また、私は「高齢になれば歯が抜けるのは当たり前」と思っていた節があったが、これも歯科医の先生に言わせればまさにとんでもない話で、歯が抜けるというのは重度の歯周病の状態であることがほとんどなのだと言われた。そこまで重度の歯周病になったら、歯周病菌が全身に回りきって、体にどんな悪さをしていたか分からない。
いかに自分が、これまで「歯の健康状態」に無頓着であったか思い知らされた。

私の歯周病は、多少根が深いものだったらしく、歯周ポケットの掃除だけでは駄目で、手術で歯ぐきを少々切開する必要があったが、しっかりときれいにしてもらい、手術をしてからは腫れの症状も膿が出ることもなくなった。「歯周病菌を無くすことができた」と、非常に爽快な気分である。
これで、私の当面の歯周病治療は終了したが、自分が「これからも歯周病になりやすい高齢者である」ということをしっかりと自覚して、歯科で定期的に健診は受けようと考えている。

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