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医療の世界における貧富の差

2013/5/7  ブラック・ジャック さん

定年後の生活|医師
先日テレビで、「1.5ミリ以上の癌が発見できる」という、EDT検査という血液検査があることを知りました。
なんでも、この特殊な血液検査をすれば、癌の大きさが1.5ミリ以上であれば、99%以上の高確率で発見できるというのです。

しかも、癌の部位がどこであるか、ということまで推測できるのだそうで、この情報をテレビで知った時に、「本当にすごい」と思いました。
レントゲンをはじめとした、これまでの癌検診と比べると、はるかに早い発見が可能な、まさに夢のような血液検査ですよね。

癌は早期発見できるかどうかで、生存率や治療後の生活の質が大きく違ってくると言われますし、もし、この検査を誰もが受けられるようになれば、本当に「癌は治る病気」と言い切れるような状態になるかもしれません。

しかし・・・この血液検査の実施には、大きな壁が2つあることも知りました。

まず、日本でこの血液検査を受けられる医療機関の数が非常に少ないということ。東京や大阪以外の人にとっては、「EDT検査を受ける」ということそのものが地理的に困難になる可能性も有るでしょう。事実、私が住む県においても、この検査を実施してくれる医療機関は、残念ながら探しても見つかりませんでした。

そしてもうひとつの壁は、費用の高さです。テレビの情報によるとEDT検査を受けるには、25万円もの費用がかかり、しかも健康保険は適用されないので全額自己負担となるとのことでした。

こうなると、遠くのEDT検査実施医療機関に行く交通費や前後の宿泊費も考えると、膨大な費用がかかってしまいます。

「癌検診を年に一回きちんと受けたい」と考える人でも、EDT検査を夫婦で毎年受けるとなると、検査費だけで50万円です。
そしてさらに、地元にEDT検査ができる医療機関がない、私たちのような立場の人であれば、これに加えて交通費や宿泊費がかかってくることになりますから、60万円、70万円の出費となってくるでしょう。

そして「年金生活で、毎年70万円を捻出できるか」と聞かれると、我が家ではとても無理です。
夫が転勤族ということもあって持ち家を持たなかった分、今も賃貸生活で家賃を払い続けなければならない状態で、毎月の生活はカツカツ、貯金を崩さずに生活するのがやっとの状態なのです。

体に何らかの異常があれば早期に見つけて、なるべく長く、健康で暮らしたい。
そういう気持ちがあっても、先立つものがなければいい検査や治療を受けるのは難しいということなんですね。

それにしても最近は、こうした検査や、話題の「先進医療」など、昔と比べて、「保険対象外となるもの」の種類が非常に増えているような気がします。
医学の進歩はありがたいことですが、お金持ちでなければその進歩の恩恵を受けるのが難しいという状態になってきて、医療の世界はどんどん貧富の差が大きく出てきていると思うのです。

もはや人の命も、お金で左右されるような時代になってしまったのでしょうか。

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