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とかくこの世は

2013/12/27  草枕 さん

定年後の生活
我が家の周りでいろんなことが起こり始めています。極私的問題ですけど、2つだけ書いておきます。

うちは古い一軒家で、隣には大きな駐車場があって、野ざらしの車が20台くらいとめてあります。
地方都市のこととて駐車スペースがゆったり取ってあるので停めやすいため、うちもこの駐車場を使っています。月に5000円ですから、この辺では安い方なんです。

で、ある日、この駐車場から出て行けという家主からの通告がありました。

駐車場というのは、住居と違って家主の権限が強くて、これに抗議するわけにはいかないのです。

聞くと、この家主は90歳に近い高齢で、いくつもの不動産を保有して、その運営会社の社長なんですが、さすがにこの年齢では先のことを考えなければならないと、家族に言われたのでしょうか。
この駐車場を売り払って、相続税とか、固定資産税に充てようとしたのです。

ただし、聞くところによると、この家主さんには「お妾さん」がいて、この人もまた70を超えているお年寄り。
年齢的にはお妾さんという方が、二号さんとか愛人さんとかいうよりぴったりくるね。

そのお妾さんは、旦那が経営する不動産会社の事務をやっているわけです。
で、私らは月々の駐車料金をそのお妾さんのところに持って行ってたわけです。

で、そのお妾さん、年も年だし、旦那もいつぽっくり逝くかわからない。
実際、去年はなにかの病気で旦那がしばらく入院したそうです。

それで気が弱くなったのか、老後のことを考え出したのか、財産分与を言い出したというのです。

そのあたりでは有名な資産家ですので、地元の人はいろんなことを知ってるわけなんで、ちょこっと聞きかじったらこれだけの噂が出てきたのですね。おもしろいねえ。

さて、うちの隣は駐車場がつぶれ、この辺も宅地造成が相次いで駐車場が極端に少なくなっているので、どうすればいいやら。

それに売った土地はすでに買い手がつき、測量なんかしてますので、遠からず家がたくさん建つのでしょう。そうなるとまた隣が工事でうるさくなるなあ。

もう一つの問題ね。

うちの玄関の横手に小さな庭があって、そこに白樺の木が植わっているのですが、この葉っぱが一葉、道路を挟んだ向かいの家の庭に飛んでいってしまったのです。

そこでその家のご主人が、顔を真っ赤にして怒鳴り込んでいらっしゃいました。
この葉っぱはお宅のでしょう、なんとかしてくださいよ、というわけです。

葉っぱの一枚でこの騒ぎ。長年住んでいるけど、こういう人だとは思いませんでした。

とかくこの世は住みにくい。by漱石。



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