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少女峰で高山病

2011/10/11  ごめんねジロー さん

シニア|高山病「さあ行こう体験の旅。クライネ・シャイディックを越え、アイガー北壁の内部を貫き、高所氷河地帯の懐へ迫るユングフラウヨッホ=トップ・オブ・ヨーロッパ」。

家族旅行の五日目は、スイスのユングフラウ。中国語だと「耳聞百次不如親身計經歴一次! 從客來雪得經愛哥北牆、抵達阿爾卑斯山脈冰河世界的中心、少女峰―歐洲屋脊」か、ふむふむ。最初は「百聞は一見に如かず」かな? 愛哥はアイガーで阿爾卑斯はアルプス、ユングフラウは少女峰だよね、などと皆で五カ国語のパンフを眺めるうちに、黄色と緑のツートンカラー、都電を三両繋いだような登山電車がホィーン、ガタゴトと動き出す。

雄大な谷は薄い緑、八月の木々は濃い緑。その遥か彼方、薄茶混じりの白灰色の岩肌に蒼白い氷河と白雪を肩掛けのように纏い、彼女は峻険さを湛えながら優美に佇んでいた。

長いトンネルを抜け、やっと展望台に到着。あれえ? 分厚いガスの世界じゃないか。視界ゼロの標高三四五四mはただの冷凍庫。怪しからんことに私だけ高山病に罹ったらしく、足は鎖に繋がれ、胸や頭は漬物石を載せられたかの如し。予防のため昼食のお酒を泣く泣く我慢し、煙草も吸わなかったのだが・・・やはり若い娘や少女とは相性が悪いのだろうか。む、む、無念じゃ。

氷河の内部に造られたツルンツルンの氷の宮殿を、ガタガタうち震え、ウウウと苦悶しながら、ヨタヨタ徘徊する。這うようにして電車に戻り、高度が下がるとあら不思議、山の病は嘘みたいにあっさり治ってしまった。

「さあ行こう体験の旅」に勇躍赴くも、全く何も見えず、高山病だけきちんと体験し、ホウホウの態で少女峰に別れを告げる。再見! 次回は妻とふたり。高ニ、中三の息子たちは誰と来るのだろうか。トンネルを抜ければ清爽な山と谷、霧雨に煙る薄緑の草原には放牧の牛。カウベルの茶色い音が、逝く夏を惜しむようにカランカランとこだましていた。

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