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孫の誕生日

2011/6/25  さぶろー さん

定年後の生活|孫の誕生日 今日は孫の誕生日、楽しみにしていた遊園地で久しぶりに成長した孫の姿を見るのも楽しみのひとつです。
退院したばかりの私にはめったに無いチャンスです。
遠い場所に家を構える息子がたまにこうして姿を見せてくれます。半年に一回でしょうか? だから会う度の成長が楽しみなのです。

昼になり食事に行く事になりました。定年後のシニア世代の私はあまり固いものが食べられないので柔らかい物を食べる事にしました。
入った店がハンバーグ専門店なのでマカロニグラタンを、孫は小さいハンバーグ2つにサラダにご飯がついたお子様ランチを注文しました。
暫く経ちマカロニグラタンが来ると、物欲しそうな顔つきで孫が私を見つめるので、分けてあげようかと言った直後前歯の横に挿してあった差し歯がポロリと落ちてしまったのを孫に見られ、大笑いされました。
息子夫婦は一瞬ドキッとした様子で「そんな事で笑わないの。笑っちゃ駄目じゃない」。
まだ3歳の孫にあんな怒り方をしなくてもと口を出したいですが、オブラートにくるんで息子の嫁にこう言いました。「歯が落ちたぐらいで笑ってくれるのだから、まあ賑やかな事じゃなか。ねえそうだろう。まだ3歳の子に物事の善悪なんて判らないものさ」。
冷えてしまった空気に明りを灯すようにその場は和みました。
差し歯が落ちたのを笑った事でこんなに大げさに叱る必要はないと思いますし、差し歯の件は息子夫婦には黙っていたので孫を介して知ってもらって良かったと思えるのです。こんな些細な事でしたが、歯が落ちた件には感謝しています。

まだ息子には隠しているがあります。膝が痛くこの頃歩幅が狭くなった事や不整脈がある事。そんな事を話しても心配されるだけなので、孫に会える日ぐらいは元気でいようと思っているのです。
夕方になると孫は眠ってしまい、帰宅途中の車の中で息子はお昼の珍事を思い出したかのようにこう言いました。
「ありがとうな。今日は楽しませてもらったよ。また今度行こうな遊園地」。運転席側から前を見る息子がルームミラー越しにそう言ってくれました。息子の仕事は単身赴任が殆どで、半年以上も家を離れることが多いのです。
あと十日でまた赴任先に帰ってしまう息子を暖かく見送ってあげたい気持ちで一杯になりました。

食事をすることに不自由さを感じ易いこの頃、私は歯磨きには念を入れ「総入れ歯にはなりたくない」と薬剤を使った口腔ケアにも力をいれています。「いつまでも孫と食事がしたい」この思いをバネに若く居ようと頑張れます。息子が居ない間、孫が寂しいだろうと思い、同居する事が決まりました。「別々に暮らすより一緒に住んだ方がいい」。息子の意見で住み慣れてしまった古巣のアパートから、引っ越す事になりました。そして今は、息子の家で息子の帰りを待っています。


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