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定年後の生活・・・老後の不安に備える(1)健康・お金

2018/5/14 

シリーズ 定年後の生活・・・老後の不安に備える (2)働く  (3)過ごし方

現在、日本人の平均寿命は男性79.19歳、女性85.99歳で、世界でもトップクラスの長寿国です。
戦後、医療技術の進歩とともに平均寿命が格段に伸び、少子化とあいまって社会構造が変わったいまの時代、長生きをする=長寿は、残念ながら手放しで喜ぶべきことではなくなりつつあります。

ある生命保険会社の調査の名称は「長生きのリスク」。
つまり長生きは「リスク」=危険を伴うことであると明言されているのです。
そこで、安心して長生きするためのアドバイスとして、老後の生活にどう備えたらよいかを三回にわたって考えてみたいと思います 。

シニア|老後の生活

<健康の不安>

健康のリスクはなにもシニア世代に限ったものではありません。中年以降であれば、健康診断のたびに気になるようになり、検診にも関心が向くようになります。

というのも健康の不安はそのまま定年後の生活費を直撃するからです。入院費・治療費あるいは介護費用で生活が圧迫されることはめずらしいことではありません。

健康に対する不安を解消するためには、まず保険の加入が一番です。
かつては「葬式代ぐらい残さないと」という決まり文句で保険と言えば死亡時にまとまったお金が下りる生保が主流でしたが、いまでは通院・入院・治療費をカバーする保険の需要が高くなっています。

老後の健康

高齢者の保険加入は昔に比べてハードルが低くなっていますが、それでも老後を見すえて保険に入るのであれば50代のうちに入っておくことをおすすめします。

疾病率は当然のことながらこのころからぐっと高くなりますし、いったん病気になってからあわてても、加入できる保険が限られてしまうのも事実です。健康なときにこそ保険は入っておくべきなのです。

また、いざというときのための保険とともに、「予防」「早期発見」が最大の健康リスク回避になります。
無料もしくは低額で受けることの市町村の健康診断を活用しない手はありません。
勤め人であれば会社の健康診断がありますが、主婦や退職してしまった方たちも面倒くさがらずにできるだけ受診しましょう。

<お金の不安>

なんといってもシニア世代の一番の不安はここにあります。長生きをすることによって、「お金の寿命」が人生よりも先に尽きてしまう可能性もあるからです。

しかも、寿命という不確実な未来がベースになっている以上きっちりと計画を立てることが困難なゆえに、不安はいっそう募るのです。

今後年金が減らされることはあっても増えることはなさそうですし、消費税が上がるのも必至。
今まで社会情勢の変化に応じて少しずつ年金改正をしなくてはならなかったのにそれを怠り、先送りにしてきたからで、若者世代の負担を考えればやむをえません。

働いているときは、多少のピンチになったとしても「働いてさえいれば何とかなる」という土台がありましたが、年金生活になってしまうとその土台がありません。経済的な不安を少しでも解消するために 65歳ぐらいまでは働きたいとシニア世代が思うのは当然のことです。

定年後の生活費

余裕のある一部の人々は別として、お金の不安をかかえる一般的なシニア世代は、定年後の生活費についてシミュレーションをすることでその不安を軽減することができます。

大切なのはまず「いつから年金オンリーの生活が始まるか」ということをあらかじめ決めることで、現実的な予想が可能になります。
早いうちにそのシミュレーションをしておけば、現在のローンとの兼ね合い、リフォームあるいは住替え、車をどうするかなど大型の支出についてメドがたち、貯蓄を含めた対策を講じることができます。

なんとなく定年後の生活に入ってしまうのと、シミュレーション&事前準備(ローンの終了など)をした後では精神的な不安のみならず、現実の生活もずいぶん違ってきます。

先々を見つめるときに大切なのは今の生活をずっと続けようと思わないこと。
見慣れた景色に固執せず、年金生活の中に新たな景色を見出すつもりでいましょう。

老後の不安

長い人生、思わぬ事態に見舞われることも多々ありますが、それでもおよその計画、見積りは不可欠です。定年に入ってから、ではなく50代に入ったころから少しずつ準備を始めましょう。

住宅ローンの一括返済、老人ホームの入居資金、住宅リフォーム資金…
老後に必要なお金は「リバースモーゲージ」で準備するのもおすすめですよ。

(初稿:2012/08/02)