最終回 事業所を設立しよう!
ここまでは独立・起業にあたってのノウハウが中心のお話でした。今回は具体的な行動としてオフィスの開設について
お話しましょう。独立・起業の一つのシンボルとしてオフィスの開設は、気分的にも盛り上がり楽しく思えます。
活動拠点の「城」ですから、やはり色々な条件を考慮して優良な物件を選びたいものです。
高望みはNG。予算に見合ったオフィスを!
会社の外観は立派に越した事はありませんが、オフィスの印象が業績に直結する事業(ブランド品の店舗やデザイン事務所など)で無い限りは「電話と机があればいい」の精神で望みましょう。オフィスにかかる固定費はなるべく抑え、その分を原価や営業費など直接収益を生むところに投資しましょう。
少しでも費用を抑える
オフィスを借りる際には必ず予定地へ出かけ、これはと思う物件を必ず自分の目でチェックしましょう。「空き室あり」の看板が
なくても、意外に一つ、二つは残っていたりするものです。良い物件があったら看板が出ていないからといって諦めてしまわないで
物件のオーナーなどを調べて、直接交渉してみましょう。そうすれば仲介手数料も節約できます。この方法で見つからなければ
不動産会社に依頼しましょう。また、オフィスを探す際は、1件だけではなく複数の候補地を探しましょう。同じような条件の物件でも
値段に結構な開きがある場合があります。検討材料は多ければ、物件の相場全体が見えてくるでしょう。逆にあまりに安い場合は何らかの
問題がある場合もあります。広い視野で選ぶことが大事です。
条件をチェックする
物件が決まったら、その物件の使用条件を確認しましょう。ビルの場合は24時間使えるものと、特定の時間には退去しなければいけない
ものがあります。小さいオフィスでも電気の要領は50アンペア以上は欲しいところです。その他の内部の設備や防犯設備、管理会社のサービス
周辺の環境(銀行、郵便局は特に)も確認しておきましょう。
立地条件を考える
立地条件には周辺の環境や地理的な条件、交通条件、物件の階層や業種の制限など様々です。一般的に立地条件は通行量が多く開けている場所がいいと
思われていますが、業種や業態によって好立地の条件は変わってきます。例えば飲食店においては交通量が多く、人通りが多い方が繁盛すると思われがちですが
交通量が多くても、交通機関の乗り換えなどで早足で通り過ぎる人の割合が多ければ、ゆっくりとした雰囲気を楽しむお店は集客が難しいでしょう。
逆に素早く料理が出てくるようなお店は有利といえます。
時間・曜日を変えて物件を調べる
良い物件が見つかったとしても、即決は禁物です。平日、休日、朝、夜など様々な時間帯で見直してみましょう。立地の条件は良くても建物自体が
使いづらいという場合もあります。オフィスの形状によっては、存在するのに使えない空間(デッドスペース)が生まれてしまったりします。
総面積を有効に使うためにも、オフィスのインテリア配置も事前にある程度固めておきましょう。
オフィスの工事
最終的に物件が決まったら必要に応じて、内装、外装、設備機器などの工事をします。電気の配線などは自分達で出来るものは、自分達でやっても
大丈夫でしょう。内装や外装に関しては専門的な知識が必要になりますのでデザイン会社などに依頼するのが一般的です。どの方法を選ぶかは
予算との相談になってきますので、業者と慎重に相談しましょう。もっとも、内装や外装に、さほどこだわる必要のない業種でしたら創業時は
極力抑えるべきです。
業者選びは慎重に
実際に業者を探す場合はどうしたらよいのでしょうか?インターネットで検索する、電話帳で探す、知人・友人の紹介などあります。
いずれの場合でも、やはり心配なのは、その会社の技術やセンス、価格でしょう。これらの判断は非常に難しいため、かならず複数の業者に
見積もりを出してもらい、比較・検討する事が大切です。一番確実なのは、実際に自分が気に入っている店舗や物件に赴き、そこのオーナーから
施工業者を直接教えてもらいましょう。実際にかかった費用なども聞き出せればベストです。
古来より商売繁盛において立地条件は非常に重要視されてきた要素でした。中国では風水を筆頭に、さまざまな方法で最適な立地条件を割り出したと
言われています。最適な立地条件はそれぞれの業種において必ず存在しますので、前章で取り上げた「事業計画」と合わせて、入念に検討してみてください。
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