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これまでに定年生活.comでは投資関連の特集をいくつかお届けしてきたが、今回は驚くなかれ。なんと株式投資の失敗談を集めた体験談が出版されるというのだ。失敗談など聞いても参考になるのかと思われるかもしれないが、考えようによっては、本書で書かれている失敗をしないようにすれば、株式投資で勝てる確率はグッと上がるということでもある。まさに究極の“株式投資ガイド”と言えよう。今回はそんな失敗談「最弱投資家ヤマシタ伝説」の著者である山下隆史 氏と、その山下氏の失敗から最強の投資方法を編み出した同じく同著者の関根光 氏にお話を伺うことができた。

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■100万人の投資家がいても、負け方は1通りしかない!
山下氏のご趣味はズバリ「株式投資」。しかしながら10年の投資キャリアの中で儲かったことが無いという人呼んで「最弱の投資家」。一方、関根氏は山下氏の失敗談から独自の必勝法を編み出し、投資をビジネスとして展開。今では一目を置かれる投資家の一人。本書では、そんな対照的なお二人が、面白おかしく失敗談を取り上げ、的確に分析して“負けない投資”のポイントをアドバイスしてくれる。それでは早速、その失敗談のいくつかをご紹介しよう!みなさん、くれぐれも本書のマネをしないように(笑)。

■失敗談その1 「売りどころが分からず、ダメ株を3年間も塩漬け!」
山下氏(以下:山下): 「株を始めたのは1996年頃です。そのときは400万円ほど余裕資金があり、「株で儲けてみようかな」といった軽い気持ちで始めました。当時は初心者でしたから、株を買うにも何を基準に買ってよいか分からず、とりあえず損をしないために『有名な会社で株価の安いところで買う』というのが、一番安全だと判断しました。最初に買った株は熊谷組<1861>です。有名な会社ですし、私は1989年に証券会社にいましたので『バブルの頃には株価が2,050円だった』事実を知っていました。それが96年には300円でした。『2,000円のものが300円で買えるなら安い!』と思いました。でもよく考えると、300円の価値もなかったのです。そろそろ底値だと思って買ったのですが、その後も下がり続けました。下がり続けると今度は売れなくなる。結局2年ぐらい塩漬けにしてしまい、最後は132円で売ったんです。」

関根氏(以下:関根)「熊谷組は私にとっても証券マン時代の思い出の銘柄ですね。今回の失敗のポイントは『2000円の株が300円で買えるのは安い』と考えたことです。初心者は株に“定価”を付けがちです。しかしながら、株に定価はありません。単に値段が安いからという理由で株を買って失敗する例は、枚挙にいとまがありませんので、注意しましょう。」

■失敗談その2「悔しい気持ち&焦りのせいで、一日13万円の損失」
山下: 「最初に熊谷組で大失敗した反省を踏まえ、今度は証券マンとか、株式新聞とかの情報を元に、勢いのある銘柄に投資するようになりました。1999年といえば、ITバブル真っ盛りで、ソニー<6758>とかソフトバンク<9984>、ファナック<6954>などが大幅に上昇していました。私は当時、ファナックを買いました。99年の12月22日。10490円で、100株ですね。買った直後は、年末だったので勢いよく上がりました。チャートの見方も勉強したから、そのときは上昇トレンドに見えた。この時期、毎日株価が上がっていて、気分は最高です。29日の取引最終日には、14900円。2000年は最高の正月を迎えました。
けれども、年が明けると急降下。結局10030円にまで下がったときにやっと売りました。もう「年末に売っておけばよかった」と後悔しましたよ。損をするのも悔しいのですが、儲けそこなった方が、もっと悔しい。あのとき売っていれば40万も儲かったのに…。」

関根: 「この場合、実際には損をしなかったから『良し』としなければならないところですね。」

山下: 「逆のパターンもあります。2000年の1月には、日特エンジニアリング<6145>を買いました。すると一気に970円から800円へドーンと下がる。一日で13万円くらいの損です。私はもう耐えられなくて、売ってしまいました。でもその後、株価は2,800円になります。後で自分の銘柄を見ると悔しくてたまりません。

関根: 「この場合『失敗と思っていることが失敗』ですね。ファナックのケースでは大きな損をしているわけではないから、本当はたいした失敗ではない。ちゃんと損を切っているから大丈夫です。しかし『儲け損ねた』という悔しい気持ちのせいで、日特エンジニアリングを持っていたときに焦ってしまった。この焦りのせいで、すぐに売ってしまったのでしょう。上昇トレンドになっているし、その見方も分かっているのに平常心が保てなかった。そこがポイントでしたね。」

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