デジタル一眼レフのすすめ
西川 一郎氏 西川 一郎(にしかわ いちろう)
ミュージシャンとして1993年にフォーライフレコードよりデビュー。 その後いくつかのユニットにて活動後、自身が代表を務める音楽プロダクション「GrooverJapan Productions」(グルーバージャパン・プロダクションズ)を設立し、 プロデュースワークや楽曲提供、各種のコンテンツ制作を行っている。 カメラマンとしてはファッション関係のモデル撮影や商品撮影などを中心に活動中。 ちなみにカメラ歴は小学生の時の「鉄道写真」から始まって以来、約30年。

風景を撮る

「静物」の撮影である程度カメラに馴染んできたら、次の被写体としてお奨めしたいのが「風景」です。
しかし、一口に「風景」と言ってもそれは実に多種多彩です。例えば、同じ場所からの風景でも天候や時間帯、あるいは季節によって見える景色は大きく変わりますし、都心から田園、海から山の風景まで、そのロケーションは無限ともいえます。 そして、更に多くの被写体を求めて「水中」や「天体」まで足を延ばすのも面白いかもしません。 これらの場所も、とても魅力的な「風景」である事には変わりはないと思いますので・・・(※写真1〜7)
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【写真1】 【写真2】 【写真3】
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【写真4】 【写真5】
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【写真6】 【写真7】

さて、いきなり遠出も良いのですが、まずは身近な風景から始めては如何でしょうか。
この場合、「デジタル一眼レフ」を手に一歩外に出た瞬間から、目に映る全てのものが被写体となり得ます。 当然「モデル」には事欠きませんので、とにかく気になる場所や空間に向けて思いのままシャッターを切ってみましょう。(ただし、公共マナーや肖像権などにはくれぐれも注意して下さい。)

この様な街角の風景をスナップ的に撮影する時は、細かい設定はカメラ任せの「プログラム・モード(オート・モード)」にして「シャッターチャンス」や「構図」の面白さを優先し、 気軽にシャッターを切る事をおすすめします。そしてファインダー越しに見た風景が、実際どの様に写真として切り取られたかを、その都度カメラ本体のモニターで確認してみて下さい。この様に撮影した写真をすぐに確認出来るのも「デジタル一眼レフ」のメリットの一つです。
そして気に入った「風景」を見付けたら他の撮影モードに切り替えて、構図や設定を変えながら、納得がいくまで撮影してみて下さい。

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【写真8】
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【写真9】 【写真10】
更に、少し時間に余裕がある時は、車や電車を利用して「風景写真」を撮りに出掛けてみましょう。 予め「何を撮るか」を決め、しっかりとした計画を立てて準備をするのも楽しいものですし、逆に「全くの無計画」でぶらりと出掛けてみるのも、また楽しいものです。 また海外等への長旅に出る場合、普段ではなかなか見る事の出来ない景色に出会えるチャンスです。(※写真8〜10)
こんな時こそ是非「デジタル一眼レフ」を一緒に持って行きたいものですが、旅行の際の荷物は出来るだけ少なく、そして軽くして行きたいと思うのも事実。そんな時には「高倍率ズームレンズ」がおすすめです。 最近では高性能で軽量化されている物も多く、具体的には「焦点距離」が「18mmから200mm」程度のレンズを装着していれば、 これ1本でかなりの撮影シーンをカバーしてくれると思います。

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【写真11】 【写真12】
スナップ写真の場合は別として、風景を撮る時に是非用意して頂きたい物に「三脚」があります。 また三脚を使って撮影する際にシャッターを切る為の「リモートコントロール」も必要です。(※写真11) 三脚選びのポイントですが、ある程度の重量がありカメラをセットした状態でもガタつきの無いしっかりとした物を選んで下さい。 特に野外での撮影では足場の悪い場所で倒れてしまったり、ちょっとした風でも「カメラぶれ」を起こす場合がありますので、 三脚には少し予算をかけた方が良いかもしれません。僅かな「ブレ」がせっかくの風景写真を台無しにしてしまわない様に、 積極的に「三脚」を活用しましょう。また「三脚」ほど安定感はありませんが「手持ち撮影」感覚で撮影場所の移動や構図の変更が容易な「一脚」も持っていると便利です。(※写真12)

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【写真13】
さて、ここで「※写真13」をご覧下さい。サイズを縮小してありますので少し分かりづらいかもしれませんが、赤い矢印の先に「黒い斑点」が確認出来ると思います。これが「デジタル一眼レフ」特有の問題である「ダスト(ゴミ)」です。
「デジタル一眼レフ」はシャッターやミラーの可動ユニットの構造上、またレンズ交換の際などに、センサーの部分に小さなホコリ等が付着する事があります。 これらは「風景写真」に限った事ではありませんが、特に例として掲載した写真の様に、比較的「背景が明るく単調」で「絞り値が大きい」時に目立つ傾向にあり悩みの種です。しかし最近では各メーカーがボタン一つで自動的にこれらのゴミを振るい落とす機能を搭載する事によりこの問題に対応していますので、カメラを購入する際のチェックポイントにしてみて下さい。
また画像編集ソフトでのレタッチによって取り除く方法もありますし、しつこい汚れ等はご自身の手で掃除してあげる事により、カメラへの愛着も更に増すのではないでしょうか。 (しかしながら、センサー部分の清掃は慎重に行って下さい。また、メーカーにてクリーニングのサービスも有るようなのでご確認下さい。)

「何気ない街角の風景」なのに、それでも見るものに強い印象を与える写真があります。 また或いは「日の出」や「夕景」、「雨上がりの虹」や「稲妻の閃光」等、「自然」と対峙した感動的な瞬間を捉えた写真もあります。
これらの写真が偶然に撮られたものなのか、または撮影者の計算し尽くした意図によるものなのかを証明するのはかなり困難かと思いますが(また、詮索する必要性もあまり感じませんが)いずれにしても撮影条件が刻々と変化する「風景写真」に於いては「何を」「どう撮るか」を自分なりにじっくり考えて撮影したいシチュエーションにおいて、無情にも「シャッターチャンス」が突然やって来る事は、多々あります。

そんな時こそ、「デジタル一眼レフ」の高い機能性と幅広い表現力が撮影者を確実にサポートし、 そのレスポンスの速さが「偶然の一瞬を必然に変えるチャンス」を「意図を持った撮影者」に与えてくれるはずです。

さぁ、カメラと一緒に外に出て「風景」を撮りましょう!!
そして、刻々と変化する街や自然の「様々な表情」を切り取りましょう!!

それでは次回の掲載を、乞うご期待。
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