デジタル一眼レフのすすめ
西川 一郎氏 西川 一郎(にしかわ いちろう)
ミュージシャンとして1993年にフォーライフレコードよりデビュー。 その後いくつかのユニットにて活動後、自身が代表を務める音楽プロダクション「GrooverJapan Productions」(グルーバージャパン・プロダクションズ)を設立し、 プロデュースワークや楽曲提供、各種のコンテンツ制作を行っている。 カメラマンとしてはファッション関係のモデル撮影や商品撮影などを中心に活動中。 ちなみにカメラ歴は小学生の時の「鉄道写真」から始まって以来、約30年。

最終回

6月から始まったこの連載もいよいよ今回で最終回です。これまで最初にカメラを手にしたところから、 「静物」「風景」「人物」という順番で撮影する被写体をお奨めしてきましたが、この他にも鉄道や飛行機、動物や植物など(※写真1〜4)、 興味を引く魅力的な被写体は幾らでも見つけられそうです。そして撮りたい被写体を見つけたら、それをとことん撮りまくってみて下さい。 撮れば撮るほど、撮影の楽しさやその被写体が持つ魅力の奥深さを感じる事が出来ると同時に、また難しさや課題なども見えてくると思います。

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【写真1】
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【写真2】
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【写真3】
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【写真4】
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【写真5】
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【写真6】
そんな時こそ「デジタル一眼レフ」の、撮ったその場で画像を確認出来るというメリットを活かして、光源の位置や構図、カメラの設定や使用するレンズを変えながら、自分のイメージした通りの納得のいく1枚が撮れるまで、メモリー容量の許す限り何回でもシャッターを切って下さい。失敗した写真、あるいは意図した通りに撮れなかった写真などはすぐに削除する事でメモリーの節約にもなりますし、また、そんな写真もあえて一度パソコンに取り込んで、その時の撮影データをじっくりと検証してみるという事も、撮影技術の向上につながると思います。 フィルムの時代にはその都度メモに書き込んでいたデータが今ではデジタル画像と一緒に記録され、撮影日時、使用カメラ、使用レンズ、焦点距離、絞り値とシャッタースピード、ストロボ発光の有無、更に機種によっては音声も一緒に記録出来てしまうなど、実に多くの情報を含んでいますので、是非有効に活用してみて下さい。

更にデジタルデータのメリットとして画像の「レタッチ」の手軽さがあります。
例えば、逆光等によって暗くなってしまった部分だけを明るくするなどの補正的なレタッチから、実際の色味を更に強調して印象を強めるなどの積極的なレタッチまで(※写真5)、パソコンを使えば誰でも簡単に出来てしまいます。そして更には、不要な物を画面上から消してしまうトリッキーなレタッチなど(※写真6・足元の傘の柄を消しました)、多少の経験は必要になりますが上手く処理出来ればかなり自然な仕上がりにする事が可能になります。
あくまで補正の必要がない写真を撮る事を基本としつつも、どうしても必要な場合にはこれらの「レタッチ」を活用してみてはいかがでしょうか。
また「レタッチ」ではありませんが、撮影ごとに「ホワイトバランス」を意図的に変更して、一味変わった色味の写真を撮る事も可能ですし、「RAW」(ロウ)と呼ばれる記録形式で撮影する事により、これらの設定を撮影の後から、しかも画質を劣化させる事無く変更する事が可能になります。この際のファイルサイズは通常の「JPEG」(ジェイペグ)に比べて大きくなりますが、色調整などの「レタッチ」を前提にした撮影や、よりシビアな露出補正が必要になる撮影では大変有効な記録方式です。

また、フィルムの時代から写真を楽しまれてきた方々には、フィルムをスキャナーでパソコンに取り込んで保存するというのもお勧めです。
多少の手間はかかりますが、フィルムをデジタルデータ化する事によって「デジタル一眼レフ」で撮影した写真と同様の「レタッチ」が可能になり、例えば昔に撮った白黒写真をカラーで現代に蘇らせる、といった事も比較的簡単に出来てしまいます。

ここで前述の「露出補正」について簡単に触れたいと思います。
現在の「デジタル一眼レフ」には「自動露出機能」(AE)が付いていて、被写体の明るさに応じてカメラが自動的に最適な露出を設定してくれるのですが、時としてこれが「見た目通り」のイメージと違ってしまう事があり、特に「白色」や「黒色」の被写体では注意が必要です。カメラでは一番明るい色を「白」、一番暗い色を「黒」で表現しますが、例えば「黒い服」を着た人が画面全体に映っている場合、カメラはこの状況を「暗い」と判断して露出を明るめに設定します。
これにより「見た目通り」の「黒」は少し明るく「グレー」っぽい色になり、また逆に「白い服」の場合には「明るい」と判断して露出を暗めに設定する事により、少し暗い「グレー」っぽい色になります。これらを手動で微調整する機能が「露出補正」で、「黒い物」を撮る場合は「マイナス補正」、「白い物」を撮る場合は「プラス補正」をする事で「見た目通り」の色にする方法が一般的です。

さて、「デジタル一眼レフ」で撮り溜めた沢山の写真は、デジタルデータならではのメリットを活かして、場所を取らない保管や、日付やキーワードなどから目的の写真を素早く検索して閲覧する事が出来ます。お気に入りの写真は「デジタル・フォトフレーム」などの写真データをそのまま表示する事が出来る便利な「デジタル写真立て」に飾ったり、迫力のある大きなサイズにプリントして鑑賞するなどの楽しみ方があります。また、書店に並ぶ著名写真家の作品と比べても見劣りしない、綺麗でしっかりとした装丁の写真集を、1冊からでも製本してくれるサービスがあったりしますので、ご自慢の作品を集めてオリジナルの写真集を作るというのはいかがでしょうか。これらのサービスも、もちろんデジタルデータのメリットを活かして、ご自宅のパソコンからオンラインのみで発注が可能だったりします。

しかしデジタルデータは便利な反面、突然のパソコンの故障など予期しないトラブルの際には、最悪の場合、大切な写真全てを一瞬のうちに失う事にもなりかねません。そんな事にならない様に、定期的にデータのバックアップをしておく事も「デジタル一眼レフ」を使う上では必須の作業になります。

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思い返せば少し前の「使い捨てカメラ」の一大ブーム、そして今では付いていて当たり前になった携帯電話のカメラなどを使って、若者からお年寄りに至るまで、実に幅広い世代の人々が日々、至る所で撮影を楽しんでいます。

そんな世の中に無数と存在するカメラの中で一線を画すのが「デジタル一眼レフ」。
その高い機能性と、レンズやフィルター等の自由な組み合わせにより、撮影者のアイデアや表現力を余す事無く、1枚の写真として残してくれるはずです。
自分の撮った写真で、それを見る人が笑ったり、喜んだり、驚いたり、感動してくれたり・・・
とにかく何かしらの印象を残してくれたら、それはとても素敵な事ですよね!!


さぁ、これからの毎日、いつでもカメラを持ち歩いて素敵な写真を撮りましょう!!
そして、これからの大切な瞬間を「デジタル一眼レフ」で思い出に残る作品にしましょう!!

最後までお付き合い頂き、どうも有難うございました。


※筆者へのご意見、ご感想などございましたら、
下記の筆者オフィシャルサイトからメールにてお寄せ下さい。
http://www.grooverjapan.com

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