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櫻井 英明(さくらい えいめい)
株式新聞Weekly編集長。1980年明治大学卒。
日興証券にてエクイティトレーダー。
その後、インターネット証券の営業企画兼情報担当を経て現職。
最新経済動向を株式市場の観点から分析した未来予測に定評。
日々、新聞とは一味違う角度から株式の世界を斬る。
上場企業の社長へのインタビューを重ねている。
ラジオNIKKEI「株式チャンネル」月曜後場キャスター。
同放送で「櫻井英明のココだけの話」も展開中。
近著に「日本の経済これからどうなるの」(日本実業出版社)、「いちばんわかりやすい金融商品取引法」(中経出版)など。 |
含蓄
NYではヤフーの株が確りしています。
著名投資家のアイカーン氏がヤフー株の大量取得に動いていると米CNBCテレビが報じたことが端緒。
同氏はヤフーに対して委任状争奪戦(プロクシーファイト)を仕掛けることを考えていると報道。
既にヤフー株を5000万株取得しており、取締役の派遣を試みる可能性が高いとコメントされました。
誰が買った、誰が売ったで株価が動くのは、最近の東京市場でも見られますが、NYでも「まだそんなことしているの?」の感。
これでは投資教育も進み、コンプラも最先端、そして投資手法は科学的と思われているNY市場も、意外と前世紀のような思いにとらわれれてしまいます。
コンピュータを使ったプログラム売買には、「誰が買っている」は組み込まれていませんし、長期分散投資手法にもあり得ません。
でも株価は動きます。
だったらいっそのこと東証も売買手口の公開を再開した方が良いのではないでしょうか?とは市場関係者。
そもそも・・・。
誰かが買えば株価は上がるし、誰かが売れば株価は下がる。
この単純な原理は、決して消えません。
「究極のところ、株は誰かに買ってもらうために好材料が観測され、誰かに売ってもらうために悪材料が発掘される」とは言い過ぎかも知れませんが現実の姿。
「そんなことはない。市場はあくまでも神聖であり、市場はすべて正しい」という声も聞かれます。
でも・・・。
日々登場する好材料に半永久的に反応する銘柄は少ないもの。
また、材料どおりに大化けする銘柄もほんの一握り。
むしろ、好材料での上昇で売り込まれ、悪材料での下落で買い貯められることの方が多いですね。
言って見れば、好材料が観測されなければ、数千に及ぶ銘柄の中から、その銘柄が注目されることもないですし、悪材料が蔓延しなければ、諦めきって持っていた銘柄を売ってもらう踏ん切りもつきません。
そう考えると・・・。
「人に行く裏に道あり花の山」という格言も決してシニカルではなく聞こえてきます。
経済指標や業績動向などは、所詮、株価形成過程における小道具だとしてしまうととやや不遜かも知れませんが・・・。
別の格言は「相場は明日もある」。
どうしても午後3時の大引けでプツンと切れるような気がするし、上がり行く銘柄、下がりゆく銘柄を見ていると「今しかない」という思考にとらわれます。
しかし・・・。
相場は明日もあります。
未来永劫にあります。
今日の成功だけではなく、昨日の失敗を引きずらず、淡々と売買をする、とは古人の言葉。
だが、これが結構難しいこと。
三猿金泉秘録には「売り買いを、せかず急がず待つは仁。とくの乗るまで待つも仁」とある。
ココまで枯れるのもなかなか難しいですが・・・。
数々の相場を完璧に予言した市場関係者輩氏の言。
「為替と債券利回りといくつかのマクロ指標で株価は予測可能。
ただ、みんなストラテジーの創作が苦手なだけ」と。
そして・・・。
・・・投資とは投機に長く付き合うこと、目先の上がり下がりを占うのはバクチ。
・・・相場の正解にカンニングはありえない。
かなりの含蓄ですね。
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