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第6回ヘッダー
プロフィール写真 櫻井 英明(さくらい えいめい)
株式新聞Weekly編集長。1980年明治大学卒。 日興証券にてエクイティトレーダー。 その後、インターネット証券の営業企画兼情報担当を経て現職。 最新経済動向を株式市場の観点から分析した未来予測に定評。 日々、新聞とは一味違う角度から株式の世界を斬る。 上場企業の社長へのインタビューを重ねている。 ラジオNIKKEI「株式チャンネル」月曜後場キャスター。 同放送で「櫻井英明のココだけの話」も展開中。 近著に「日本の経済これからどうなるの」(日本実業出版社)、「いちばんわかりやすい金融商品取引法」(中経出版)など。

結論

今回で6回目。最終回になります。

縷々マーケットの見方をお話してきましたが、簡単なシナリオつくりの方法をお伝えしてこのコラムを終えることにさせていただきます。

様々な市場関係者が日々、いろいろなことを解説するほどの情報洪水の中で、情報に流されずご自分の投資シナリオを作るために必要な指標。
それは・・・。

(1)金利
(2)為替動向
(3)裁定買い残の推移
(4)信用取引の評価損率の推移

の4つを押さえておけばいいと考えます。

具体的には・・・

(1)日本の金利(長期国債利回り)は1.1%がボトム、2.0%がピーク。
とすると1.1%では株買い、2.0%では株売りが法則

(2)ドル円は長いスパンでは100円がボトム、125円がピーク。
とすると100円で株買い、120円で株売り。
短いスパンでは100円で株買い、110円で株売りが法則。

(3)裁定買い残は2兆円がボトム、6兆円がピーク。
とすると、2~3兆円で株買い、5~6兆円で株売りが法則
加えると裁定買い残が増加継続のときは株買い、2週連続減少の時は株売りが法則。

(4)信用取引の評価損率はマイナス3%天井、マイナス10%追い証の投げ、マイナス20%暴落、マイナス30%大底
とすると評価損率マイナス20%以下は買いチャンス、マイナス10%は波乱の可能性、マイナス3%は売りチャンスが法則。

5月末現在で整理してみると、国内10年国債利回りは1.7%台。
ドル円は105円台前半。
信用買い残は2週間ぶりに増加し1兆9000億円台。
おそらく裁定買い残は8週連続増加して現状した後、増加、減少の反復で3兆円台、信用取引評価損率は10週連続低下してマイナス11%台

となると・・・。
株価形成トライアングルはほぼ4勝状態(債券安、円安トレンド、裁定買い残増、信用評価損率減少基調)。
従って日経平均は14000円台キープということになりました。

☆10年国債利回り
昨年3月22日1.545%:日経平均17480円と↑
昨年6月13日1.985%:日経平均17732円と↑
昨年11月22日1.395%:日経平均14888円と↓
今年3月26日1.215%:日経平均12706円と↓
今年5月27日1.785%:日経平均13893と↑

☆ドル円。
昨年3月9日117.43円:日経平均17164円と↑
昨年6月22日124.03円:日経平均18188円↑
昨年8月17日113.37円:日経平均15273円↓
昨年10月19日115.18円:日経平均16814円↑
今年3月21日99.61円:日経平均12482円↓
今年5月30日105.45円:日経平均14338円↑

☆裁定買い残の推移。
昨年2月23日6兆292億円:日経平均18188円と↑
昨年8月17日2兆6113億円:日経平均15273円と↓
昨年10月12日4兆1191億円:日経平均17331円と↑
昨年11月22日3兆2571億円:日経平均14888円と↓
今年3月7日2兆7325億円:日経平均12782円と↓

☆信用評価損率
昨年2月23日マイナス1.9%:日経平均18188円と↑
昨年6月22日マイナス4.44%:日経平均18188円と↑
昨年8月17日マイナス20.81%:日経平均15273円と↓
昨年10月12日マイナス8.99%:日経平均17331円と↑
今年2月29日マイナス14.87%:日経平均13603円と↓
今年3月14日マイナス22.64%:日経平均12241円と↓

ほぼリンクした格好になる。 数字の羅列でつまらないですが、これが現実。

日経平均上昇の要因は「円安トレンド・債券利回り上昇・裁定買い残増加・信用評価損率低下」。逆に日経平均下落の要因は「円高トレンド・債券利回り低下・裁定買い残減少・信用評価損率拡大」となります。

この組み合わせで日経平均の動きの大半は決まっていると考えられます。

結果論からの類推ながら、依然予測ファンクターとしては重視するべきですね。
多くの市場関係者は、債券・為替・裁定・信用動向など単品で日経平均を語りますが、どうして一本化しないのか不可思議なところです。

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