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定年後の恋文|平安仮名

2011/10/21 

お生憎様。恋愛にはすこぶる不調法である。
しかし、文字の書き方は嫌というほど習ってきたので、腕に覚えがあり、平安仮名を書けるくらいは鍛えている。
平安時代の恋愛は、見た目もたぶんそうなのだろうが、字のうまさが正否を左右するところがあった。当時の恋人同士の連絡手段、平民は知らぬが貴族の場合には手紙である。恋をしても相手がいい男かわからない。当時の女性はほとんど外に顔を出すことがなかったのだ。こんな時代だから、字が上手であることがモテる条件だったわけで、だからこそ、当時の貴族は男性も女性も、書道に打ち込んでおり、それ故に仮名文字の名作も多い。
時代は変わっても、筆跡がその人となりを表すことに変わりはない。けれど、メールの時代じゃ字が上手くても仕方ないと思うなかれ、字が上手ければ、異性の心を引き留めることもできるのだ。見方を変えれば、携帯メールの文面にも、その人隣が現れるので、恋愛のため、精進すべき課題が増えたといってもよい。