「金を作るにも三角術を使わなければならない。義理かく、人情かく、恥をかく。足して三角になる」
夏目漱石の名言である。しかし、これが見つかったからこそ、千円札の肖像画の座から落とされてしまったのではないか･･･、と筆者は邪推する。
それはさておき、ものを書く視点でネットのニュースを見ると、「中立公正を欠く」のが、お金を稼ぐ術ではないのかと、勘ぐってしまうようなことがある。
一般の人のブログでは、とある商品を妙に褒めているなという記事に巡り会うことがあるが、ページの隅々まで見ると、その商品の購入サイトへのリンクが張られていたりする。反対に、客観的事実のみで、批判を恐れずに文章を出したとしたら、果たしてアクセスを稼げるか･･･?
まっとうに、格調高く、誇りを持って生きるということは、生活の糧を得にくいものなのだ。