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食わず嫌いだった漫画

2012/5/31  タンク・タンクロー さん

シニアとマンガ
漫画、という言葉に対して、私たちの世代は「くだらない」「あんなのは子どもが読むもの」などといった固定概念を持ちがちです。
事実、私もそういう考えの持ち主でした。

そんな私とは真逆に、孫はとても漫画好き。私たちの家に遊びに来る時さえ漫画の本を数冊持ってくるほどです。
そんな「漫画持参での訪問」が何度か続いた時、私は息子に注意しました。「○○(孫)は、まだ子どもだから漫画好きなのは仕方ない、でも人の家に来る時にまで漫画を手放さないとは、いくらなんでも行儀が悪すぎる。一体どんなしつけをしているのか、それに、いつまで漫画を読ませる気なのか、そろそろ漫画から卒業させることも考えなさい」と。

息子の返事は「確かにそっちに漫画を持ち込んでいくようなことを、友達に対してもやるようになってしまったら良くないし、それはやめさせようと思う。でも、大きくなったら漫画を読むことをやめさせようとまでは思っていない」と言うのです。

その返事に私が不満そうだったのが伝わったのか、息子がさらに続けました。「母さんも一度漫画を読んでみたら?僕だってこの歳になっても、時々漫画は読んでるし、結構面白いものもたくさんある。母さんがそこまで毛嫌いするほど、悪いものじゃないよ」とのこと。

私に漫画を読めと!? あまりに意外な提案に驚きました。「年金生活どっぷりの、もう70近くにもなろうというおばあちゃん」の私が、漫画を読んでいる姿なんて想像できませんでした。

そしてしばらくして、息子がダンボールに漫画をたくさん入れて持ってきました。そして「○○(孫)が持ってる漫画の中で、僕でも面白く読めたのを選んできた。食わず嫌いにならず、とりあえず一回目を通してみなよ」と、なかば強引に押し付けるようにして帰って行きました。

年金生活になる前から、新聞や小説など、活字ばかりのものを読むのがほとんどだった私にとって、今さら漫画を読み始めるなんて・・・と、数日は放置していたのですが、このままでは本当に息子の言うとおり「食わず嫌い」のままで終わってしまうかもしれない、と思い直し、漫画を手に取ったのです。

気がつけば・・・10冊ぐらい一気に読んでしまい、日が暮れかけていました。
お恥ずかしいことに、かなり夢中になって読んでしまったのです。続きが気になって自然にどんどん読み進めていたのですね。なるほど、これは孫が夢中になるのも無理はない、と思いました。

もちろん、こちらに孫が来る時にまで漫画を持ってくるのは良くない、という気持ちは変わりません。しかし、漫画を読むことそのものをいずれはやめさせたい、という気持ちはなくなってきました。人を夢中にさせる娯楽のひとつとして、漫画も有りだと考えられるようになったのです。

次に孫が来たら、この借りた漫画の感想を言ってみようと思います。それと、孫からのおすすめ漫画も聞いてみようかな。

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