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今年の冬の暖房を考えてみる

2012/10/11  牧 太郎 さん

定年後の生活
ちょっと気の早い話かもしれないが、我が家では今年の冬の暖房は「極力エアコンを使わない」ということを目標にしたいと思っている。

なぜそんなことを考えたのかというと、エアコン暖房というのは、電気代を食う割には床の底冷えが取れにくく、非常に効率が悪い気がする・・・というのももちろんあるが、何より、電力会社の一方的な値上げ戦略に腹が立っており、「こうなったらとことん電気を節約する生活をして、東電になるべく金を渡さないようにしてやる」と考えるようになったのが大きなきっかけだ。

電気を使わず、部屋を暖められるものとして、まず選んだもののひとつは、石油ストーブだ。これなら電気代はいらないし、もしもの災害時にも非常に役に立つ。しかし・・・リビングに無骨な石油ストーブを置くのは、ちょっと味気ないなとも感じたので、リビングだけは別の暖房器具を入れよう、と考えた。

そこで選んだのが、薪ストーブだ。

幸い我が家は住宅密集地ではなく、隣家ともある程度離れているので、家庭用の小さな煙突をつけても迷惑をかける心配はほとんどない。

それに、シニアライフをゆったりと過ごすという意味でも、「昔ながらの、薪の火で暖を取る」というのは最高ではないか、と思ったのだ。
土間に空きスペースもあるので薪の置き場には困らないし、夫婦でさっそく検討してみよう、ということになった。

そんなわけで薪ストーブを取り扱う会社にいろいろ話を聞いてみたのだが、そこで意外だったのは、「薪ストーブは設置費用だけでなくランニングコストも高い」ということだ。もちろん、設置の際は煙突工事もしなければいけないので高くつくのは承知の上だったが、ランニングコストも高いとは。普通に薪を買うと、エアコンの電気代よりも高くなるかも知れない、ということを聞いて正直驚いた。

薪ストーブを選ぶ人は、このランニングコストの高さや、薪ストーブを使う手間などを後から痛感して後悔するケースも多いのだそうだ。本当は薪ストーブを売りたいだろうに、事前にそうしたことを説明してくれるこの会社は、良心的だなと感心した。

元々は電気代が高くなるのに腹がたったのがきっかけで、電気を使わない暖房器具を探すことになった、というきっかけから選んだ薪ストーブだ。エアコンよりもランニングコストが高くなっては本末転倒ではないか? と、正直迷う部分もあった。我が家の年金生活は、それほど経済的に余裕があるものではないのだし。

しかし、妻の「でもこの雰囲気のよさはエアコンでは出せないわね」のひと言で、薪ストーブの導入を決めた。私たちの老後の生活に、こうした「昔ながらの暖かい雰囲気を出すもの」をひとつくらい入れてみるというのは、決して悪くないと思ったのだ。

この選択に満足するか後悔するかは実際に冬を迎えてみないと分からないが、もうすぐ煙突工事の日を迎える。もちろん、薪ストーブを設置する場所も決まっており、「ここにあの薪ストーブが来るのか」と思うと、子どものようにワクワクした気分になる。こんな楽しみな気持ちができただけでも、良かったのではないかと思っている。

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