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シニアの声(11)手放しで喜べぬ小・中学生の学力向上

2012/12/14  かざぐるま さん

定年後の生活
先日、2011年の国際数学・理科教育動向調査で、日本の小・中学生の学力向上のニュースが伝えられました。
文部科学省は、「ゆとり教育の見直しが効果をあげた」と自画自賛しています。
しかし、額面どおりには受け取れないようです。 

この調査は、小学4年生、中学2年生を対象に、1995年から4年ごとに実施している、アムステルダムの国際教育到達度評価学会が発表したものです。
今回の調査は、世界の小・中学生約50万人が参加し、日本では、昨年3月、約8800人が受験して行われました。

調査結果によると、日本の小学4年生の算数の平均得点は、前回を17点上回る585点で世界第5位(前回4位)、理科は11点上がり559点で世界第4位(前回4位)と、いずれも95年以降で最高の得点となりました。
中学2年生の算数は570点、順位は5位(前回5位)と、得点、順位とも前回と変わりませんが、理科は、558点で4位(前回554点で3位)と、得点は上昇しました。
 
文科省が自画自賛するのも、2008年度に学習指導要領を改訂し、学習内容や授業時数を増やしたこと、2007年度からの全国学力調査の取組が成果をあげたことなどが要因です。
いわば、脱ゆとり教育の効果ということでしょう。

文科省は、かつてのゆとり教育に対する批判から、受験、進学を視野に入れた、脱ゆとりへの転換を図り、それが一定の成果を収めたことは事実です。
しかし、調査と同時に実施されたアンケート調査結果を見ると、日本の小・中学生の場合、「理科や算数の勉強が楽しい」と答えた小学生は7割~8割に上っているのに対し、中学生になると、6割程度にダウンしてしまいます。
受験勉強が忙しくなるにつれ、勉強への意欲が次第に低下していることが読み取れます。

ノーベル医学・生理学賞を受賞した山中伸弥教授は、「本当に誰もやっていないことだったら、どんな研究でも価値がある」と語っています。
お仕着せの勉強でない、自分の得意な科目、好きな分野をとことん追求する、そんな学びの楽しさを教えることが、これからの教育の課題かもしれません。

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