祝電の意味

2013/5/21  オーケストラがやってきた さん

シニア|音楽
先日、ある音楽関係団体(吹奏楽団、交響楽団のたぐい)の定例総会に出席しました。
一年間の反省の中で祝電についての報告があり、それについて議論がヒートアップしました。地元高校の吹奏楽部の定期演奏会のときに祝電を送り忘れた、という反省点がことのおこりです。

定期演奏会の通知をもらっていたのにも関わらず、祝電を送らなかったのであれば大変な失礼にあたるという意見に対し、とくにその旨を知らず、慣習として送っていたのを忘れたのでは意味が違うという話から始まって、そもそも何のための祝電かという議論になったのです。

年賀状のやりとりすらメールになる今の世の中、祝電などは化石化しているといってよいでしょう。卒入学シーズンのあと、電報が激減しているというニュースも聞いたばかりです。
ただ、メッセージを送る手段としては時代に取り残されてしまっているにもかかわらず、この「形式」こそが求められるという意見にうなずくものがありました。

参加者のなかには、こちらがもらったら「返礼」するだけでいい=こちらが祝電をもらった相手にだけ返す、という意見と、相手の反応にかかわらずこちらから送るべき、という意見に分かれました。ギブ&テイクでなくてもギブ&ギブでいいじゃないか、という後者の意見はシニア世代に多いようです。
要はこちらの「気持ち」でしょう。

田舎の、それほど多くない音楽関係団体はどこも団員の確保が難しくなり、全員そろっての練習などめったにできません。会場(ホール)を借りてチケットを販売し、足を運んで聴きにきてもらう演奏会を開くのは相当な努力が必要です。
そんな努力と苦労に対して「開催できて良かったね!」という祝意を表すのが目的です。もらったから返す、もらわなかったら返さない、というのは寂しい気がします。もちろん予算の問題もあるでしょうけれど。

かつてスポーツが苦手な子どもたちは別の可能性のひとつとして音楽を選択しました。私の年代では中学校のブラスバンド部は女子と男子の部員が6:4ぐらいでしたが、今では9:1だとききました。60人の部員の中で、男子生徒は6人、という構成です。

中学でブラスバンドをやらずにその後楽器を始めるという可能性は低く、それが将来的に地元の吹奏楽団やオーケストラの人員不足につながるのでしょう。
いっぽうバンド系は優勢ですが、それでも大人になって集団音楽を始める人は少ないでしょう。

電報を送る行為には、こんな団体があるんだ、ということを知ってもらうためのこちらのPRも含まれます。今年の年末には、地元のオケ(オーケストラ)の設立20周年記念をかねて第九の演奏会があります。一般公募の合唱団員200人とのコラボという一大企画。 サビの部分の高揚感は素晴らしいものでしょう! いまからとても楽しみです。事務局は、合唱団側に対する祝電の件でまた頭を悩ませそうですが。

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