ちょいワル老人のススメ

ちょいワル老人のススメ 2011/7/24　松戸谷正隆　さん

定年後の生活｜ちょいワル老人家の近くに競輪場があって、開催日には駅から多くの人が競輪場に向かっています。

そういう人を見ると、いい年したおやじがいっぱいいます。ほとんどがそうだといっても過言ではないほど。中央競馬はせっせと国が宣伝して、女子供のものになってしまった感もあるのですが、競輪というのは依然として定年前後の５０代以上のおやじたちが支えているのだなあ、と感じさせられるのですが、そうしたおやじたちが、みんな若いんだ、これが。

一人で新聞をにらみつけて予想しているおやじやら、友達のおやじと予想合戦しているおやじやら、肩で風切って歩いているおやじやら、タイプはいろいろですが、共通しているのはみんなとても楽しそうなんです。背筋はピンと伸びて、しゃかしゃか歩くし、声もでかい。期待に胸膨らませているのがよくわかります。

だとしたら、ギャンブルというのは健康にとてもいいのではないでしょうか。

つまり、ギャンブルをしているとき、人間の脳内にはアドレナリンやエンドルフィンが大量に放出されます。これが興奮状態におちいり、日常の些細な悩みやフラストレーションから解放されるという説があります。もちろん、行きすぎるとギャンブル依存症になるのですが、ほどほどにギャンブルを楽しむ分にはむしろメリットの方が大きいのではないでしょうか。そして、そういう競輪好きのおやじたちは、ほどほどに競輪を楽しむ術を知っていると思うのです。

みんなちょいワル。

亡くなった作家の山口瞳センセーも晩年は競馬が大好きでした。中央競馬だけでは飽きたらず、地方競馬にも独特の味わいがあると足繁く通っていたのは、著書の中にしばしば出てきます。それが健康法だと断言しているのですから。

予想する楽しみと頭の働き、大声で馬の声援をする爽快感、そしてパドックと馬場とを何度も往復する足腰の運動、と何を取っても健康に悪いものはない。もちろん馬券が的中したら万々歳。

カネも大してかからない。入場するのに２００円。予想紙を買って５００円。それだけ。あとは馬券やら車券やらは１００円から買えるから、何千円かあれば、一日中楽しむことが出来るのです。こんなに安上がりなレジャーはないというくらい。

もちろん熱くなりすぎると際限なくヒートアップしてしまい、危険なのも事実ですが、年齢も重ねていい年になってるんだから、そこそこセーブする分別くらいついている。むしろ分別つかないまでに負けるくらいのほうが精神的に若くていいかもしれない。と、まるでギャンブルにのめり込むことを勧めているように思われるかもしれませんが、ほどほどということを知る熟年になら勧めてもいいのではないでしょうかね。だって、国やら自治体やらがやってるんだからさ。少なくとも老化防止になることは間違いない。

シニア世代の老後の楽しみと健康のためにギャンブルを。不良老人のススメでした。

～関東近郊の主な公営ギャンブル場～

１中央競馬
　中山競馬場、府中競馬場

２地方競馬
　浦和競馬場、船橋競馬場、大井競馬場、川崎競馬場

３競輪
　松戸競輪場、千葉競輪場、花月園競輪場、川崎競輪場、平塚競輪場、
　小田原競輪場、伊東温泉競輪場、静岡競輪場

４競艇
　桐生競艇場、戸田競艇場、江戸川競艇場、平和島競艇場、多摩川競艇場　

５オートレース
　伊勢崎オートレース場、川口オートレース場、船橋オートレース場

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