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定年後のライフスタイルを考える

2011/8/2  霧野晴夫 さん

定年後の生活
ここ二、三年、しばしば考えることがある。それは定年後のライフスタイルについてだ。あと二年で定年退職…。子供たちが独立するまでは仕事に没頭せざるを得ない毎日であった。一応趣味らしきものは持っている。しかし日常繁忙であり、ストレス発散と健康維持のためにと友人に誘われ一緒に始めた趣味の山歩きも、友人に声を掛けられはするが、とても一泊で出掛けるほどの時間的余裕・体力的余裕のない近年であった。

時間的な問題は退職後には解決するとして、体力的な問題は歳のせいかと限界を感じ、体力的に無理のない趣味でも探そうかとも考えたのだが、同じシニア世代の友人はいきいきと山歩きを楽しんでいる。現役時代には同じように仕事人間で、時間的な制約も私と似たり寄ったりであるのに、だ。

しかし先日、時間潰しに入った書店でふと手にした一冊の本が手元にある。シニア世代ならご存知の方も多いと思うが、「モタさん」の愛称で知られる斎藤茂太さんの著書である。その中に、「いきいき老後を快適に楽しむ方法」という一節があった。モタさん曰く、「自動車のステアリングには必ず「遊び」がある、これがないと扱いにくくなる、仕事に打ち込みすぎる人は、この「遊び」というゆとりを自ら作らねば操作を誤る」のだそうだ。さらには「遊ぶ時間のない人は仕事意外の情報が入ってこないので意識的に遊びを探さねばならない」とのこと。なるほど。確かに遊び(趣味)が必要なのはよくわかる。しかし、その時間的余裕がない、と思っていた私でったが、モタさん曰くの通り、意識的に遊びの情報を検索していく、ということをしてこなかったのである。

一方で同じシニアの彼は、時間的なことを理由にすることなく、見つけた山歩きの趣味をいかに楽しみ続けるか、という「隙間時間」を上手に活用していたのではないだろうか。一日の始まりは早朝ウォーキングから、というのも趣味の山歩きを楽しみ続けるための日々のトレーニングに繋がっている。

さらにモタさんは、「遊びとは?」という質問に対しては「三つの条件」を示しているのだそうだ。接待での飲酒やカラオケなどのように「しなければならない」ものではなく「自由に行われるもの」であること、日常的な「業務」にならない「遊び」、さらには「利益と結びつかないこと」を勧めているそうだ。

定年後に「趣味がない!」となる前に、少しずつ山歩きにも出掛けて行こうと思う。数年前に友人と行った阿蘇の山々を思い出しながら、またあの光景を…と夢を持って、残り少なくなった現役ライフも見直していく必要があるようだ。

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