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オフレコはオフレコではない

2012/1/14  溝上幸伸 さん

オフレコ取材こういうのありなのかなあ、と首をかしげてしまうのが、一川防衛大臣の問責決議案の問題。これやっちゃっていいのか。

彼の問責決議案が出されたのは、部下の沖縄防衛局長がうかつな発言をしたことで、大臣も責任を取らされたからです。確かに沖縄基地移転でデリケートな時期だったのですが、聞くところによるとこの防衛局長の発言は、正式な記者会見ではなく、オフレコの場での発言だったというのです。
オフレコでありながら、あとで黙って書いてしまう、大スクープとなったわけです。

でも、こんなのありなのかなあ。
これ一般的な日本語で言えば「だまし討ち」じゃないですか。外には漏らしませんから、と言って油断させておいて、ぽろっと言っちゃったのが、次の日の新聞一面にでかでかと載る。油断しているところを「後ろからばっさり」。スクープとかマスコミとか言う前に、人間としてどうなのよ。

スクープを書いた記者の得意満面の顔が目に浮かぶようです。
マスコミも後ろめたいんでしょうな、問責決議案が通ってから、年末まで、「一川即やめろ」といういつもなら起こるだろうマスコミによる退陣要求の大合唱がほとんど起こりませんでした。

いいのかなあ、と思うのは、それだけじゃありません。記者と取材対象者の信義に反した行為をして、本人のみならず、大臣の首まで取っちゃったことの反響はすごいだろうということです。つまり、オフレコと言って油断させられたら、何をされるかわからないと役人が考えるからです。ただでさえ保守と保身の塊である官僚が、「オフレコで」などと言われておいそれと取材を受けることはなくなりました。その証拠に、暮れに沖縄基地のアセス資料が沖縄県に持ち込まれましたが、その動きを察知したマスコミはありませんでした。情報がマスコミに流れなくなっているのです。

防衛省は他の中央官庁に比べてガードが甘いというところはあるものの、今後は絶対と言っていいほど、オフレコの取材は受けてもらえないでしょう。防衛省のみならず、他の中央官庁でも、個別の取材は受けないようにという「お達し」が出ているやに聞きます。

今回の件に限らず、ちょくちょくオフレコの話がマスコミのスクープとなることがあります。一時のスクープほしさに自分で自分の首を絞めたマスコミ諸氏は、これから霞ヶ関関係のスクープは取れなくなったはずです。これを日本語でいえば「自業自得」。

まあ、民主党の脇の甘さも相当なものですが、野田首相が首相就任以降、ぶら下がり取材にもまったく応じず、貝のように口を閉ざしていたのも当然でしょう。
マスコミの端くれにいたものとして、何とも情けなく、また何とも先行き不安に駆られる昨今の状況です。

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