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連載・つれづれ音楽生活・第三回

2008/7/1 
定年生活.com連載
定年生活.com連載つれづれ音楽生活
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相澤公夫プロフィール写真 相澤 公夫(あいざわきみお)

長年にわたり、日本の音楽シーンにおいて活躍。その演奏は、数多の歌手や音楽家が絶大な信頼を寄せる。これまでに携わった歌手やアーティストは、つのだ☆ひろ、杉山清貴、柳ジョージ、リンドバーグ、中村あゆみ、永井真理子、田原俊彦、江口洋介、鈴木雅之、永作博美、石嶺聡子、 CRAZE、石岡美紀、久宝留理子、大黒摩季、nana、松浦亜弥など多数。orange collar所属

 

あじさいの複雑なブルーが、雨によく映える季節となりました。

先日、名古屋日帰りの仕事を終えて、自宅最寄り駅にたどり着いたのが、翌午前1時。しかも、しとしと雨模様です。そんな中、「あー、昔は名古屋だったらお泊まりコースだったんだけどなぁ。(しかし、新幹線の進化ぶりはすごいですよね!)」などと思いつつ、「コンビニさきイカ」を買って帰る道すがら、名曲『雨にぬれても』を思わずハミングしてしまいました。

 

って少し強引かつベタですかね?でも、雨の中をなんだかホッとした気分でのんびり歩く時、かなりの確率でこの曲をハミング、あるいは口笛してしまいます。(僕だけかなぁ?)

この曲の、雨状況の中でも決してブルーではない、「まぁぼちぼちいこか」的なメロディがとても好きなんです。

定年生活.comバートバカラック
写真1
定年生活.comワンアメージングナイト
写真2
定年生活.comシェルブールの雨傘
写真3
『雨にぬれても』を先程調べてみたら、映画『明日に向かって撃て』の主題歌だったんですね。そーか、そーか。映画自体は中学生の頃、父親と一緒にTVで観た記憶しか無く(父がこれまたウエスタン好き)、覚えてるのは、せつなくて、でも思いっきりロックしてるラストシーンだけでした。(もう1回ちゃんと観たいなぁ、あとでTSUTAYA行きですね、これは。)

 

で、この曲の作曲者が、本当に沢山の名曲を世に送り出している、バートバカラック(写真1)という世界的な大巨匠であります。この方の曲は映画音楽のみならず、カーペンターズ等POPS系の方々にも数多く名唱されており、また近年では若いロックアーティスト世代からも、絶大な評価を受けているようです。おそらく題名は知らなくとも、日本人のどの世代の方でも必ずやバカラックの曲は耳にしていると思われます。(曲としては『遥かなる影』とか、『アルフィー』、『ニューヨークシティセレナーデ』なんてのも!)

 

そこでバカラック作品、お薦めの1枚がこれ。『ワンアメージングナイト(写真2)』。バカラック数々の名曲を、シェリルクロウ、ディオンヌワーウィック、エルビスコステロ、ジョージデューク等、ジャンルを超えた「バカラック信徒(?)」の有名ミュージシャンがカバーしているライブ盤です。中でもベンフォールズファイブのピアノロックトリオによる『雨にぬれても』は珠玉です!!バカラック様、今年80歳になられるとの事。・・・巨人です・・・。

 

さてさてこの流れで行くと、次に聴きたいのはこれ、ミッシェルルグランの『シェルブールの雨傘(写真3)』(同名タイトルの映画のテーマ曲です)。この曲を初めて聴いたのは高校生の頃。姉所有のカセットでした。(今もなぜか手元にあり、年1ペースで聴いてます、このカセット。)これがまた映画とは趣の違う、ルグランのジャズピアノトリオバージョンでした。そしてこの演奏との出会いが、僕にとって、ジャズに恋した始まりとなりました。うわぁー、なんてかっこいいいピアノなんだろう!と。ちなみにいまだこの恋は実りません。(また、同時期にハマっていたジョンロードのオルガンにも、相当に魅力を感じてもいたんですけど。・・・。←このうつけ者が!!す、すみません。(笑)

{BREAK}

この曲は『雨にぬれても』とは逆で、思いっきり「ブルー」ですね。映画自体は観たのが今から12、3年前で最近(?。年取るとこうなりますね)の事だったんですが、曲自体が、あのフランス情緒系、『ひまわり』系感たっぷりのストーリー展開に見事、ドンピシャでした。確か曲はオーケストラ仕様だったと記憶しますが、これがまた「ほれほれ泣きなはれ」と煽るは盛り上げるはで、ミュージカル仕立ての為、当初弱冠腰の引けてた僕も、気付けばティッシュの山を築いていた記憶があります。この映画今後とも、絶対一人でしか観れないです。
定年生活.comパリシャンブル-"
写真4
定年生活.com雨のステイション
写真5
定年生活.com大黒摩季
写真6
ルグラン氏はピアニストとしても超一流の腕前ですが(マイルスとの競演アルバムもあるようです)、他に名曲の『風のささやき』とか、氏のメロディラインの「おフランス哀愁感」も僕のツボにはまりまくりなんです。そしてルグラン作品お薦めはズバリ『パリジャン・ブルー(写真4)』。

 

そしてそして、日本の曲で「雨」といえば。僕の中で思い浮かぶのはユーミン氏の『雨のステイション(写真5)』です。ハイファイセットも歌ってましたよね、確か。これも初めて聴いたのは17、8歳の頃でしたか。この曲のメロディのストーリー性のすばらしさはもちろんの事、なにより詞がキュートでたまりません。女性の目線なんですが、男性の僕でも胸キュン(古っ!)ですね。さすがユーミン氏、素晴らしい曲です、これまた泣かされます!!。情景も僕のなかでは完璧に絵になってまして、あじさいは遊歩道脇の花壇に咲いてますし。ちなみに駅は決して西武鉄道系ではなく、(す、す、すみません!!僕は好きですよ〜〜西武鉄道)小田急、京王、そうやっぱ東急系ですね!!(関東地方以外の方にも?で、す、すみません。(笑))

 

あとはライブの仕事で関わった曲なんですが、大黒摩季氏の『I can’t stop the rain(写真6)』という曲も絶品です。氏のスケールの大きなボーカルには、いつも圧倒されっぱなしでした。仕事で出会えた曲なのであまり書く事が憚られてしまいますが、日本の雨曲(?)としては上記の曲とあわせて、僕のダントツベスト2ですね。『I can’t stop the rain 』はベスト盤の中のライブバージョンで僕も演奏させて頂いているので、機会があればぜひ御一聴のほどを。(って宣伝までしてんじゃん!(笑))

 

などと、今回は「雨」テーマにお話させて頂きましたが、周りの人にも「雨」イメージな曲を聞いてみました。お茶飲み友達(僕より10歳程若い「シャン!」な女性)はやっぱ『雨にぬれても』と、あと『シンギングインザレイン』(ありましたねー。)でした。ちなみに今年19歳になる息子はサザンの「TSUNAMI」。おもーいーではーいつのーひもーあーめー。なるほど!!

 

連日の梅雨模様の中、がんばっておられる皆様方へ、今宵是非ともお気に入りの、レイニーな1曲を聴く事をお薦めいたします。また映画鑑賞ってのもいいですよね。そんなひととき、しばし素敵な思いに浸れたならば、雨も決して悪くはありませんよね。なんて。