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東京オリンピックを控えた東京で期待される鉄道新線計画。微妙な鉄道新線計画

2019/4/5 

2020年7月にオリンピックが開催される東京。乗車率が200%近くに上る鉄道もあり、アクセス向上も含めて新線の整備に期待が寄せられています。
そんな東京都が本格的に検討を開始している路線のうち、期待できる新線や、「?」な新線について勝手に選んでみました。

期待される新線
羽田空港アクセス線(羽田空港~大井町・田町・東京テレポート付近)
東京のアキレス腱は、東京都心部と羽田空港までのアクセスの悪さ。福岡に行くと博多から福岡空港まで5分なのに、と思った方も少なくないはず…。
東京でもいよいよJR田町駅、大井町駅などの付近から、羽田空港に直通する路線を新たに設ける計画が検討されています。JR東日本は2018年7月に発表した経営ビジョン「変革2027」の中にこの計画を盛り込んでおり、「実現を図っていきたい」と述べています。ただ、オリンピックには当然、間に合いません。
実現すると、東京駅から羽田空港まで約18分で行けるようになるほか、新宿駅から羽田空港までの所要時間が約23分になり、半分近く削減されるなどの利便性向上が見込めます。

多摩都市モノレール(上北台~箱根ヶ崎)
東大和市の多摩モノレール上北台駅と、瑞穂町の同箱根ヶ崎駅をつなぐ構想。その2駅の間には、これまで鉄道路線のなかった武蔵村山市があります。鉄道のない武蔵村山市にとってモノレールを利用して立川に直通で行けるようになるため、立川方面のアクセスが向上すること以上に悲願とさえ言われている計画です。

有楽町線(住吉~豊洲)
 今、一番実現が期待されていると言っても過言ではないでしょう。有楽町線の豊洲駅から分岐して、半蔵門線の住吉駅までつなぐ計画。これは乗車率が199%という東西線のバイパス的な役割が期待されています。

・微妙な計画

 蒲蒲線(蒲田~京急蒲田)
東急東横線や多摩川線沿線といった東急線、JRのある「蒲田駅」と、羽田空港までを結んでいる京急空港線が通る京急蒲田駅。「2つの蒲田駅」があるものの、その距離は800メートルほどで、歩くと約15分ほどかかるのでこの2つの駅を鉄道でつなぐという計画は早くから期待されていました…。東急線から羽田空港へのアクセスが格段に向上することが予想されています。
 が、この計画。京急線と東急線の線路幅が違うので、難航しています。もしどちらかの線路幅で合わせるのであれば、京急や東急に乗り入れる他の鉄道も全部、線路幅を替える話となります。
そもそも2013年に東京オリンピック招致が決まった時には、2020年のオリンピック前には完成するといわれていた計画。未だに計画段階で、線路幅の問題が解決しない限り、実現性は限りなく「ゼロ」に近いといえるでしょう。

 ほかにも町田~多摩センター間を結ぶ、モノレール延伸や都営大江戸線の延伸も計画されています。
 東京オリンピック後の東京はどんな姿になるのでしょうか?

(文責:定年生活事務局)



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