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3500万人を超えた65歳以上の高齢者 高齢者が一人暮らしに求める住まいのポイントとは?

2019/4/17 

2017年には、3514万人となった65歳以上の高齢者。75歳以上の方でも1747万人と高齢者はますます増えています。
 加えて、高齢者の増加と比例するように「一人暮らしの高齢者」も年々増えています。その多くは賃貸住宅と予想されています。理由としては、①住宅を購入する機会がないまま、高齢者になった、②持ち家があったが、何らかの事情で売却し賃貸生活になった・・・の2パターンが考えられます。
 では65歳以上の高齢単身者の方の激増が予想される中、求められる住宅の条件とは何でしょうか?

条件1:お身内と近い立地であること
 何らかの事情で単身となったのですがお家族が近くに住んでいる場所(立地)であることは病気やけがなどで看病されることを考えると安心といえるでしょう。

条件2:病院が近い立地
 近くに病院があること。これは高齢者に好まれます。また病院に加えて市役所などの役所に出やすいのもポイントかもしれません。

条件3:交通の利便性よりも静かに暮らせる環境
 条件2と矛盾するかもしれませんが、駅前や繁華街よりも静かに暮らせる立地が良いでしょう。市営バスなどの停留所が近くにあることで、病院や役所に出ることが億劫ではなくなることも多いです。

条件4:高層階よりも1階が良い。
 若い方特に女性は2階以上を好みます。防犯の観点からですね。反面、高齢者の方は段差や階段を嫌うので、意外に1階が歓迎されます。バリアフリーがあれば最高です。この点、大家側は1階の物件は客付けに困る方も多いので、この際、発想を変えてみるのも一考でしょう。

条件5:生活に必要な設備があればよい・・・
 若い方であればwifiが必要とか、インターネット設備がないと困るなど、リクエストが多いもの…。この点、高齢の方は最低限の設備があれば、良いという方も少なくありません。また意外ですが、若い方に不人気のいわゆる3点ユニットも「掃除が楽」などの理由から敬遠されない傾向にあるようです。

条件6:安い賃料設定
 高齢の方の生活の糧は年金という方も少なくありません。家賃が家計を圧迫することは好ましくありません。「家賃滞納という貧困」という著書で有名な太田垣章子司法書士も多くの高齢家賃滞納者の事例を見てきたそうですが、多くのケースは賃料が高すぎるケースばかりとか・・・。この場合、早く家賃の安い別の物件に引っ越すのが最適だそうです。

条件7:保証人がいないことに対して理解してくれる大家さん
 高齢の方が家を借りるうえで最大の問題が保証人を立てられないこと。このことに理解をしてくれる大家さんが見つかるのがベストですが、孤独死のリスクもあるので嫌がる大家さんが多いのも事実です。

 いかがでしたでしょうか?高齢の方独自の住まい選びのポイントがありますね。高齢の方は一度、住宅が決まると引っ越しは嫌がる傾向にありますので無理のない家賃設定で探されるのが大事でしょう。

(文責:定年生活事務局)



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