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認知症を予防しよう!頭と体を使う『コグニサイズ』で溌剌ライフ!

2015/8/21 

認知症に罹りたくないと誰しも願います。「元気に過ごしたい」「最後まで自分を失いたくない」と思うものです。認知症を予防するのに良い食品があるとテレビで放送されると、そればかりを摂るようになってしまう人もいるとか。

認知症に敏感になっている高齢者は多いようです。認知症予防に良いとされるエクササイズをご紹介します。

【頭と体を同時に使うと脳は生き生き】

認知症を発症する前に、認知機能が低下した状態があることが分かってきました。

認知症ではないものの、年齢相応よりも認知機能が低下した状態を「MCI」(Mild cognitive impairment)と呼んでいます。

MCIは認知症になりやすいと言われています。しかし、MCIの段階で脳を活性化させる試みをすれば、31~44%の人は認知機能を正常な状態に回復することができるとされています。

認知機能を向上させるには、運動が有効であることが多くの研究によって明らかにされています。

運動に認知トレーニングを組み合わせることで、記憶力を向上できることが近年分かってきました。頭と体を同時に使うと、記憶力は向上し、MCIの状態を改善できると言われています。

【コグニサイズなら簡単!】

認知症予防に役立つエクササイズとして国立長寿医療研究センターが開発したエクササイズが

「コグニサイズ」

です。

「認識(コグニション)」と「運動(エクササイズ)」を合わせた造語が「コグニサイズ」。頭と体を同時に使うのが特徴です。頭を使い、声を出し、体を動かします。

◆◆ 1つめは、自分一人でどこでもできる体操です。◆◆
足踏みしましょう。

足踏みしながら、声を出して数字を数えます。3の倍数の時には、声を出さずに手をたたきます。

慣れてきたら、足踏みではなく、ステップを踏んでみましょう。
右足前、左足前、右足横、左足横の順にステップを踏みます。
ステップを踏みながら、リズミカルに数字を数えます。

3の倍数になったら、声を出さずに手をたたきます。

慣れたら、ステップを速くしたり踏み出しを大きくしてみると良いでしょう。
左足からステップを始めるだけでも、難易度が上がります。

◆◆ 2つめは、3人1組みで行うエクササイズです。◆◆
踏み台も用意しましょう。

3人1組みで踏み台昇降をします。踏み台昇降をしながらしりとりをします。

しりとりで自分の言葉を言う時には、前の人たちが言った言葉を繰り返します。

最初の人が「バラ」と言ったら、次の人はいきなり「ラ」のつく言葉を言うのではなく、「バラ」と繰り返し、「ラッパ」と言います。

その次の人は、「バラ」「ラッパ」と2人分の言葉を繰り返した後で「パンダ」と言います。

前の人たちが言った言葉を繰り返すだけで、普通のしりとりよりも難易度が上がります。
短期記憶が鍛えられます。

◆◆ 3つめは、自分一人でも仲間と一緒でもできるエクササイズです。◆◆
ウォーキングです。

ただ歩くのではなく、背筋と膝を伸ばしていつもより大股で歩きましょう。

黙っていないで、自分一人なら計算をしたり川柳を口にしたりしながらウォーキングしましょう。

仲間と一緒なら、しりとりをすると良いでしょう。
その際、前の人が言った言葉を繰り返してから自分の言葉を言うようにしましょう。

1つの課題に慣れてきたら、新しい課題に変えてみましょう。
怪我や転倒には十分に注意してください。

準備体操や水分補給もしましょう。
短時間でも毎日行うことが大切です。



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