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相続連続小説「あいつづく」 【第6話】

2016/6/16 

相続連続小説「あいつづく」

夏子ヘミング

【第6話】
寄与分の主張は裁判ではほとんど認められない―――。角田の言葉に一瞬静まり返ったが、角田は力強い声でにこやかにいった。

「ここは裁判所ではなく、あくまでも遺産分割協議という話し合いの場です。義父の昭三さんの長年の介護の結果、うつ病になられ、それでもサヨさんの介護をされていました。孝子さんはうつ病を患いながら介護されるということは並大抵のことではなかったはずです。その労に感謝する形で光男さんに一定の寄与分を認めてはいかがでしょうか」

光男は思いがけない角田の提案に角田を見た。角田は光男だけにそっと目配せをした。サヨの遺品の中にあった角田の発行する事務所のニュースレターには「介護損をなくしたい」と書かれた記事を目にしたことがある。孝子の介護をなんとか認めようとしてくれているのだ。光男の胸は熱くなった。

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