相続連続小説「あいつづく」 【第12話】 エピローグ
2016/12/16相続連続小説「あいつづく」
夏子ヘミング【第12話】
「じゃあ、具体的にどうせよというのですか」気色ばんだ光男が司法書士の角田に詰め寄った。角田は光男とは対照的な穏やかな声で話し始めた。
「例えばですが、光男さんが祖師谷から引っ越されるにしても、都内に住む達郎さんが管理することは可能でしょうか。思い出のある先代からの土地ですから、売却ありきでなく、ほかに解決策はあるのではないかと思うです」
「じゃあ、達郎兄さん一人が祖師谷の実家を相続しろというの。不公平じゃないのッ」
思いがけない角田の言葉に美津子だけでなく他の兄弟全員が驚いていた。角田は落ち着いた声で続けた。
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