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シニアに急増!格安スマホを巡るトラブルにご注意ください

2017/8/18 

月額料金の安さをうたう「格安スマートフォン」はLINEやイオンなど異業種も参入して利用者が増えるに伴い、国民生活センターに寄せられる格安スマホ関連の相談も増えてきた。2016年度は1127件と前年度比約3倍で、今年度もすでに6月までの3カ月で約400件だ。携帯メールが使えないことや、電話番号などを記録したSIMカードの設定が初心者には想定外の“難問”になっている。特にシニアの方々には「格安」という言葉に踊らされ、思わぬトラブルに巻き込まれるケースも多いようだ。

【トラブルケース①】携帯メールが使えない

 格安スマホの場合、携帯メールが使えなく事例も多いとの事。昨今はLINEなどの普及で携帯メールを使わない人が増え、格安スマホに乗り換える方への注意喚起が少なくなりがちとのことだが、そもそも携帯メールしか使わない人にはまさに音信普通状態になってしまう危険性を孕む。

【トラブルケース②】SIMカードの設定?

 「SIMカードの設定方法が分からなくて、電話で問い合わせたが、説明を聞いても理解できない。使えないままなので解約したい」

 近畿地方に住むある60代の女性は、自宅のパソコンは家族が使っているため、好きな時にインターネットが使えるスマホにしようと携帯電話からの乗り換えを決めた。月額1600円という安価な料金に飛びつき、格安スマホを契約したという。

 従来の携帯電話やスマホは、本体と通信回線がセットになった契約で、自分でSIMの設定をする必要はなかった。一方、格安スマホは通信回線だけでも契約でき、今使っているスマホのSIMを差し替えてもいいし、新たに本体だけを購入してもよい。ネット経由で通信契約を申し込み、郵送などでSIMを受け取ったら、端末に自分でSIMを挿入する。
 格安スマホのSIMは基本的に、データ通信のみと、音声通話が付加されたものの2種類から選ぶが、スマホの機種によってSIMの大きさや対応している周波数帯などが異なるからややこしい。他社への乗り換えを抑制するために携帯電話各社がかけているSIMロックを解除できるかどうかも、確認する必要があるが、そもそも高齢のユーザーがこれを順調にこなすことが現実的かどうかは疑わしい。

【トラブルケース③】解約が難しい

 格安スマホは契約すると、解除が難しい場合が多い。そもそも通信契約は一定期間内に契約解除できるクーリングオフの対象ではないからだ。5月に施行された改正電気通信事業法で初期契約解除制度が導入され、一部の契約は、契約書面を受け取った日から最短で8日間以内であれば解除できるようになった。しかし、初期契約解除できるのはデータ通信契約で、しかも一定期間を満たさずに解約した場合の解約料が月額基本料より高額の場合になる。
 結局、泣き寝入りのケースも多いだろうと想像がつく。

【まとめ】

 格安スマホの限らず、携帯電話の契約は特に難しい用語が多かったり、制度が複雑で、高齢のユーザーには一回で理解できないケースが多い。また営業マンには若い人間が多く、勢いで押し切られるケースも多いだろうが、やはり契約前に充分、説明を聞き、分からないことは何度も訊ねる姿勢が結局、自衛の手段となるだろう。特に今回上げた3つのトラブルケースについては消費者側でも認識しておきたい点だ。

(文責:定年生活事務局)
 なおこの記事は8月13日付毎日新聞の記事を参考に、作成しております。