定年生活.com トップ» 暮らす » 平成から「令和」へ 平成時代に産まれ、消えていった政党たちをふりかえります

平成から「令和」へ 平成時代に産まれ、消えていった政党たちをふりかえります

2019/4/9 

平成最後の統一地方選挙が行われました。「平成」という時代は「新党」が多くできた時代でもありました。実へ平成元年から今までずっと続いていた政党は自民党、公明党、社会党(今は社民党と党名は変えています)、共産党の4党しかありません。
ところが新党はなんと「51」!かくも多くの政党が出来ては消えたのです。ここで一挙にご紹介します。みなさまは幾つ、ご記憶にありますか?

・平成初期(1989年~細川内閣誕生まで)
 自民党長期政権が続いていた平成初期。しかし1993年の細川政権誕生で38年続いた自民党長期政権は一度、終焉します。

1連合の会
(1989年の参議院選挙で連合が推薦した11名の候補者を中心に結成された。後に民主改革連合と党名変更し、1998年に民主党へ合流した)
2スポーツ平和党
(1989年にアントニオ猪木氏が結成した新党。後に護憲新党あかつきへ合流)
3自由連合(
1994年に徳田虎雄氏が政党化した保守新党。村山内閣で閣外協力。1996年の衆議院選挙で政党要件を喪失した)
4日本新党
(細川護熈熊本県知事が結成した新党。新党さきがけとの合併を目指し、1993年の衆議院選挙で躍進。細川首相を生むも1994年に新進党に合流)
5新生党
(1993年の政治改革法案を巡って自民党を離党した羽田孜・小沢一郎氏を中心とする新党。細川・羽田内閣の中核を担うも
6新党さきがけ
(1993年に宮澤内閣不信任案に反対したが、政治改革を旗印に武村正義氏代表に結成。細川内閣、村山内閣、橋本内閣と常に政権の中枢にいるも民主党結成で分裂。1998年に中村敦夫氏が代表になると「みどりの会議」と党名変更。2004年に消滅した。)
7自由改革連合
(細川内閣誕生後に野党・自民党から離党した議員で結成。その多くは新進党に参加した)


・新進党結成~解党へ
 細川内閣が崩壊し、羽田内閣を経て、自民・社会・さきがけによる村山内閣が成立すると旧連立与党は一つの新党「新進党」を結成。実に多くの新党が出来ては消えました…。

8公明新党
(1994年に公明党が新進党に合流するにあたり、分党することになり、新進党へ合流するグループを中心に結党。残留派は「公明」を結成した)
9新進党(自民党に対抗するために公明新党・民社党・新生党・日本新党ら細川政権の連立与党が中心になって1994年に結成。参議院選挙で躍進するが、1997年12月31日に解散した。)
10新党みらい
(1994年4月に誕生した政党。代表は鹿野道彦。新進党に参加するため解散した。)
11公明
(公明党から新進党へ合流しない議員と地方組織を中心に藤井富雄東京都議会議員を代表として結成した。後に現在の「公明党」となる)
12黎明クラブ
(新進党解党後、公明新党出身議員らで結成。公明と合併し、今の公明党に。)
13新党友愛
(新進党が解体し、民社党出身者によって結成。民主党へ合流し、解散)。
14太陽党
(新進党内の党運営を巡って、羽田元首相と小沢党首が対立。羽田元首相が1996年に結成した。民政党結成により、消滅した)
15フロムファイブ
(新進党にいた細川元首相が結成した。
16国民の声
(新進党が解党され、党首選挙で小沢氏と争った鹿野道彦氏を中心に結成。民政党結党により解散)。
17民政党
(太陽・フロムファイブ・国民の声が合併して1998年1月に誕生。4月に民主党と合流したので解散。)
18改革クラブ
(1997年に新進党が解党されると、小沢辰男氏が結成した。自然消滅)
19無所属の会
(1999年に椎名素夫氏ら無所属議員らが結成。政党助成金目当てとか、政党なのに「無所属」という響きはおかしいという批判が強かった。2004年に解散)
20自由党
(1997年に新進党が解答されると、小沢党首に近い議員らで結党。1998年の参議院選挙で健闘し、1999年には小渕政権で与党入り。その後、政権離脱をめぐって分裂も2003年に民主党と合併した)
21保守党
(2000年に小沢一郎自由党党首が小渕内閣からの政権離脱を表明すると二階氏を中心とする残留派が結成した新党。扇千景氏を代表に2002年まで存続した)
22保守新党
(2002年に党内対立から民主党を離党した熊谷弘元官房長官らを迎えるために結成した新党。2003年の衆議院選挙で熊谷代表が落選すると、二階幹事長らは自民党へ入党した)。

・村山内閣下で社会党が分裂
 村山内閣で社会党内閣となったはずの社会党。しかし自民党との連立や党内抗争の結果、分裂を起こし、結果、民主党が結成されます。

23新党護憲リベラル
(1994年に田英夫氏が小選挙区制に反対する議員で結党した新党。1995年の参議院選挙で惨敗し、田英夫氏は社民党に入党した)
24憲法・みどり・農の連帯
(1995年に社会党委員長選挙にも出馬した翫正敏参議院議員が結成。翫正敏議員の落選により、政治団体となった)
25新社会党
(社会党から社会民主党への党名変更に賛成できない党内最左派が1996年に結成した新党。1996年の衆議院選挙で政党要件を喪失した)
26市民リーグ
(1995年に社会党内の新党結成派が日本新党出身の海江田万里氏を代表に結成した新党。1996年に民主党へ合流し、解散)
27民主党(社会党と新党さきがけの議員を中心に1996年に結成された。後に自由党と合併。2009年には308議席を獲得し、政権交代を実現。鳩山由紀夫、菅直人、野田佳彦と3名の首相を輩出するも、後に民進党となった)

小泉郵政選挙では…
 2001年に就任した小泉純一郎首相は、2005年、郵政民営化法案が参議院で否決されると、衆議院を解散。反対派は公認せず。刺客を立てました。そこで反対派は新党を結成します、
27国民新党(2005年の小泉首相の郵政解散にともって自民党公認が得られない、綿貫元州銀議長を代表に結成。2009年には政権交代で民主党と共に与党へ。2012年に下野すると、自民党との合併を模索するも頓挫し、解党した)
28新党日本(国民新党と同じく、2005年の小泉首相の郵政解散にともって自民党公認が得られない議員が田中康夫長野県知事を代表に結成。2009年には田中代表が国政に進出するも2012年には落選し、消滅した)
29改革クラブ(民主党が2007年の参議院選挙で圧勝し、ねじれ国会となると、その民主党が分裂し、2008年に結成された政党。従前の改革クラブとは関係がなく、2010年舛添要一氏を代表とする新党改革に党名変更した)

民主党政権が誕生すると多くの新党が‥。
 2009年8月30日、民主党は衆議院選挙で「308」議席を獲得し、政権交代を実現します。が、その3年3か月の政権運営は迷走し、いわゆる「第3極」と呼ばれる新党が乱立した時代でした。

30みんなの党
(2009年の衆議院選挙を目前に自民党を離党した渡辺喜美氏が結成した新党。「第3極」の代表として躍進するも、党内対立から「結いの党」と分裂。2014年の衆議院選挙前に解散した)
31たちあがれ日本
(民主党政権誕生後の2010年に結成された保守新党。代表は平沼赳夫氏と与謝野馨氏。2012年に「太陽の党」と党名変更後、日本維新の会へ合流。)
32太陽の党
(日本維新の会へ合流後も政治団体として残っており、2014年に園田博之氏が移籍し政党として、復活した。後に園田氏は自民党へ復党し、党は解散した)
33新党大地・真民主
(鈴木宗男氏が結成した地域政党「新党大地」に民主党からの離党者が5名参加し、政党に、現在は「新党大地」という地域政党に戻っている。
34新党きづな
(2012年に民主党・野田内閣が進める消費税増税法案に反対する内山晃氏が結成した。後に嘉田由紀子氏が結成した「日本未来の党」へ合流)
35国民の生活が第一
(2012年に民主党・野田内閣が進める消費税増税法案に反対する小沢一郎氏が結成した。後に嘉田由紀子氏が結成した「日本未来の党」へ合流)
36減税日本
(河村たかし名古屋市長が2010年に地域政党として発足。2012年には民主党議員の入党もあり、政党に。しかし日本未来の党へ合流するも上手くいかず、地域政党として現在に至る。
37日本未来の党
(2012年の衆議院選挙を前に滋賀県知事の嘉田由紀子氏が結成した新党。これに民主党から離党した議員ら61名が合流するも2012年の衆議院選挙では9議席と惨敗。分党し、党は小沢氏主導で「生活の党」と変更。後に「生活の党と山本太郎となかまたち」を経て、自由党と党名変更し現在に至る)
38日本維新の会
(2012年に大阪維新の会と石原慎太郎氏が代表を務める太陽の党が合併してできた政党。2012年の衆院選で54議席を獲得した)

自民党へ政権が交代

 2012年12月16日に安倍総裁率いる自民党が294議席を獲得し、民主党から政権を奪回。その後は「野党再編」をテーマにした新党が出来ます。

39みどりの風
(民主党を離党した議員と国民新党を離党した亀井亜紀子氏が合流。その後、亀井静香氏も合流し政党化。2013年参議院選挙で大敗し、解散した)
40結いの党
(みんなの党の江田憲司幹事長ら野党再編を志向する議員らで結成。日本維新の会の橋下徹グループと合流し、「維新の党」を結成した)
41日本を元気にする会
(2014年にみんなの党が解党されると参議院議員でタリーズコーヒーの創設者の松田公太氏が結成。現在は政治団体に。)
42維新の党
(2014年、日本維新の会の橋下代表グループと結いの党が合流し、結党。民主党への合流をめぐって2016年に消滅)
43次世代の党
(日本維新の会と結いの党が合併する構想が起き、これに反対する石原慎太郎共同代表が分党し、結成した。後に「日本のこころを大切にする党」に党名変更した)
44日本維新の会
(維新の党から民主党へ合流しないメンバーを中心に結党された。現在に至る)
45改革結集の会
(維新の党から民主党へ合流すするにあたり、合流派、残留派のどちらにもくみしない議員で結成。民進党へ合流した。)
46民進党
(民主党に維新の党、改革結集の会のメンバーが合流した新党。第3代代表の前原代表が希望の党への合流を提案するも立憲民主党が誕生し、事実上、分裂した)

・2017年の小池百合子東京都知事の排除発言。その後…。

2017年、小池百合子東京都知事が「都民ファーストの会」を結成し、都議会議員選挙に圧勝。続く衆議院選挙を前に小池知事は「希望の党」を結成。民進党・前原誠司代表はその希望の党を¥に合流しようとしますが・・・

47希望の党
(2017年に小池百合子東京都知事が結成した新党。2017年の衆議院議員総選挙で民進党からの合流を受けるも排除の論理で全員は公認せず立憲民主党に野党第1党を奪われ、国民党を経て、国民民主党になった)
48立憲民主党
(2017年衆議院選挙に際し、民進党のリベラル派が希望の党からの公認が得られない議員が出ることになり、枝野幸男元官房長官が結成。続く、衆議院選挙で54議席を獲得し、野党第1党となった。
49国民党
(希望の党内で、民進党との合流を希望する議員が作った新党。1日で民進党へ合流し、国民民主党となる)。
50国民民主党
(民進党と国民党が合併した新党。現在に至る。)
51希望の党
(小池百合子氏が結成した希望の党の名称を引き継ぐ形で結成され現在に至る。)

 この様に見ると自民党が野党時代に多くの政党が誕生しているようですね。長文、お付き合いいただき、ありがとうございました。

(文責:定年生活事務局)



定年生活ではLINEのお友達を募集しています☆以下のQRコードからお友達登録をしていただきますと、LINEだけでのお役立ち情報をお届けします。
定年生活ではLINEのお友達を募集しています