老後の資金に2000万円が必要?本当に2000万で足りるの?気になる本当に安心できる老後資金金額とは?
2019/6/13金融庁が、2019年6月3日に発表した金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」では、老後、毎月5万円の赤字を取り崩しながら生活するとなると、1300万円から2000万円の貯蓄が必要との報告書が発表されました。
https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20190603/01.pdf
この報告書の真意は、日本人の貯蓄率が諸外国と比較しても極めて高く、なかなかNISAなどが浸透しない現状に鑑み、老後資金の自助による運用が必要であることを言いたかったのだろうと推測しますが「2000万」という金額が完全に独り歩きする状態になっています。
・2000万円の根拠とは?
まず2000万円の根拠とは?金融庁の報告書によると、高齢の無職夫婦世帯(夫65歳以上、妻60歳以上)の1カ月の平均的な収支を以下の様に想定しています。収入 月 209,198円
支出 月 263,718円従って、赤字額は、月54,520円になります。
これが30年続くとおおよそ2000万円足りないということになります。しかし皆様が本当に思っている疑問は本当に2000万で済むのか?という点です。定年生活事務局ではこの金融庁からの報告書が発表される前である2019年5月に50代以上の定年後の生活に困らない様にするための総合スクール「ファイナンシャルアカデミー」の無料説明会に参加し、老後に必要なお金について取材を致しました。
・ファイナンシャルアカデミーとは?
今回、取材をさせて無料説明会に参加をさせて頂いたファイナンシャルアカデミーについてご説明します。
2002年の創立以来、17年間で延べ50万人の方が、お金の貯め方、使い方といった身近な生活のお金から、会計、経済などの学問的視点、株式投資や不動産投資などの資産運用まで、独自のカリキュラムを提供するするお金の勉強ができるスクールです。
このスクールの最大の特徴は、特定の金融商品や、不動産について販売しないということ
つまり、絶対的な中立性を保つということですね。
老後の資産運用で絶対に避けたいのは、業者の口車に乗って、訳の分からないまま、金融商品を買って、なけなしの老後資金をドブに捨ててしまうことです。
特に、今回の様な金融庁の発表がなされた直後には不安の心理につけこむケースが後を絶ちません。この様なタイミングを見計らって付け込まれない様にするには自身でお金に関する知識を蓄え、自衛をすることがまずは必要といえるでしょう。・老後のお金の見えるかをしてみましょう
ところで、この月5万5,000円の赤字というのは本当にこれだけで済む金額なのでしょうか?まずは老後資金の準備に関する意識はどうなのでしょうか? 50代の方に老後資金の準備に関する意識について尋ねてみました。
準備はまだ 72%
準備をしている 28%なるほど、50代ですとまだ現役世代も多く、子育てなどの教育資金もまだまだかかることから老後資金まで準備がいかないかもしれません。
それでは60代になるとどうでしょう。準備はまだ 73%
準備をしている 27%ややッ。50代より準備の割合が減っています。ところで今回、金融庁が示した2000万円を貯めるのに、毎日欠かさず1万円づつ貯金をするとします。1年は365日ですから1年間で365万円の貯金となります。
2000万円を貯めるには大まかに5.5か月。ほぼ5年半かかるという計算ですから65歳までに2000万円を貯めるには59歳から1万円づつ貯金をする必要があるのです・・・。
このような逆算をすることで自身のお金の見えるかを図ることがとても重要と言えます。・2000万円の準備で足りるのでしょうか?
毎月54,520円の赤字と仮定した場合の生活水準とはどの位なのでしょうか?私たちが生きていくうえで借家であれば、家賃がかかりますし水道料金や、光熱費などもかかります。このうち、水道代や光熱費は業者からの請求でもあるのでコントロールが難しいところです。
すると、最初のターゲットが「食費」ということになりそうです。
仮にこの程度の毎月の赤字の場合、食費は概ね64,833円程度かかることになりそうです。切りよく64,000円としましょう。夫婦2人ですから1人一人32,000円。1日約1,000円程度の食費です。
これで何が食べられるでしょうか?
ちなみに牛丼1杯が380円ですから、これを1日・3回も食べたら予算オーバーです。ビールは安いビールでも500ccは200円前後ですが、これを買う余裕はとてもじゃありませんがありませんね。超熟のトーストパンが6枚入りで195円前後ですから朝はこれのみになりそうですね・・・。
なんて、考えるとかなり厳しい生活といえるのではないでしょうか?
これでも5万円の赤字なのです。さらに今回の金融庁の報告書では、介護にかかる費用は含まれていません。さらに年金は現在の支給開始を前提に現在の支給水準であることが前提になっています。これが仮に4割削減されたら・・・。とても老後資金が2000万円で足りるわけではないことはお分かりいただけるでしょう。仮に年金の支給水準が維持されないとすれば・・・
ズバリ・・・6000万円ぐらいは必要でしょう。
これを毎日1万円づつ貯めても17年弱かかる水準です。65歳に間に合わせるためには48歳位からスタートすべきなのです。
2000万円でも「無理だ」という声が充満する中、6000万円は絶望的だと思われる方も多いかともいます。
そんなあなたに6000万円を貯めるお金の知識を与えるのがファイナンシャルアカデミーのスクールなのです。(文責:定年生活事務局)
この記事は2019年5月23日に行われたファイナンシャルアカデミーの無料説明会に参加した際に得られた情報を基に作成しています。
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