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60歳の平均貯蓄額は2956万円。 一方で4人に1人が貯蓄額は100万円以下と格差が拡大。でも資産全体は?

2019/6/20 

プルデンシャルジブラルタファイナンシャル生命保険が2019年6月12日に発表した調査データによりますと、今年60歳を迎える男女2000人にアンケートをした結果、現在の平均貯蓄額は2956万円という結果になりました。2018年が2725万円ですから貯蓄額が増えた結果になります。

http://www.pgf-life.co.jp/company/research/2019/001.html#m07

 アンケートは2019年4月19日から4日間、今年60歳を迎える1959年生まれの方を対象に実施しています。

 その内訳を見てみると、「100万円未満」(24.7%)が4人に1人の割合となりました。そのほか、「100~300万円未満」(11.3%)、「500~1,000万円未満」(11.1%)、「1,000~1,500万円未満」(10.4%)という回答が多く、「3,000~5,000万円未満」(8.7%)や「1億円以上」(8.1%)という回答が1割近くあることが分かりました。

 この数字だけ見ると、60歳の方の貯蓄額に大きな格差があることが分かります。

・この調査だけで分からないこと・・・

 この調査結果をもって60歳の貯蓄額の格差は埋めがたいものであることが分かります。特に定年退職後に老後資金の確保のために資産運用を行うことに懐疑的な経済評論家の荻原博子氏でさえ、1500万円の貯金は必要と言明しています。

 すると100万円以下の貯金しかない方は、本当に老後資金のアテがないことになります。
 しかし今回の調査結果で分からないのは、100万円以下の貯蓄しかない方はそれ以外に一切、資産を持っていないかが分からないということです。

 具体的には、現金では100万円しかないが実は株式が多数、持っている・・・。あるいは不動産等を持っていたりはしないのかということが判然としない点です。

 仮に不動産を有していれば、毎月、賃料が入るわけですから相応の収入も得られますし、万が一の場合には売却をすれば、多額の現金も得られるはずです。むしろマイナス金利時代で銀行に預けても金利が微々たるものですし、かえって賢い運用になっているかもしれません。

 今回の報告ではあくまで現金という形での貯蓄に格差があるとのことでしたが資産全体にどの程度の格差があるかまではこの調査結果では分からないというのが正当でありましょう。
 大事なことは老後の生活はいくら必要でその資金をどこから工面するのかというお金の流れをご自身の手によって見えるようにすることにあります。日本ファイナンシャルアカデミーでは教育内容の絶対的な中立性のもとに定年後のお金の教養や人生設計を学ぶことができます。



(文責:定年生活事務局)
本記事は、2019年6月12日にプルデンシャルジブラルタファイナンシャル生命保険より発表された調査結果に基づいて記事を作成しています。



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