定年生活.com トップ» 結婚 » 2019年は鳥取県に匹敵する人口が減少・・・ 日本は一夫多妻制が進行中? 50代以上の男性は戦略的に婚活をしないと生涯独身まっしぐらです。

2019年は鳥取県に匹敵する人口が減少・・・ 日本は一夫多妻制が進行中? 50代以上の男性は戦略的に婚活をしないと生涯独身まっしぐらです。

2020/1/9 

厚生労働省から、『令和元年(2019)人口動態統計の年間推計』という報告書が発表されました。この報告書の中では、人口の自然減少や婚姻数、離婚数などが公表されましたので、お伝えしたいと思います。

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suikei19/index.html
(詳細は上記・厚生労働省公表資料からご覧いただけます)

自然減少者数は約51万人

 2019年の出生者数は、86万4000人。一方で死亡数は、137万6000人。従って、51万2000人の自然減少ということになります。特に出生数は2018年が91万8400人でしたので、54000人の減少ということになり、大きな落ち込みとなりました。死産が大きな変化はありませんので、やはり、子供を産む方が単純に減ったとみるのが妥当でしょう。

(出典:厚生労働省の上記グラフは厚生労働省が発表した人口自然推移になります

 実は鳥取県の人口が約55万人と言われています。その人数に匹敵する人口が昨年1年間で減少したことになります。もちろん、戦後最大の下げ幅です。

婚姻数は少し減り、離婚数は増えている

 2019年の婚姻件数は58万3000組でした。2018年が58万6841組でしたので、婚姻件数は少し減ったことになります。一方で離婚した夫婦は21万組。2018年が20万8333組でしたので、少し増えた計算になります。

 ここで、2019年の婚姻件数が約58万人で、離婚件数が約21万組なので、婚姻カップルの3組に1組が離婚する時代とも言われることがあります。
 しかし、2019年に結婚したカップルが必ずしも同年内に離婚するわけではありませんので、あまり正確な分析とはいえないと定年生活編集部は考えます。ただ、再婚者向けの婚活パーティーが非常に活況なのはこうした点に理由があります。

 それより重大な事実はやはり生涯未婚率の上昇でしょう。

増え続ける男性の生涯未婚・・・

 生涯未婚(※)の男性女性が増え続けています。50歳まで一度も蹴婚したことがない方を生涯未婚と呼んでいます。内閣府の調査によると2010年には男性が20%、女性は10%に到達し、今後も増え続けることが予想されています。

 ところで、不思議に思われるかもしれませんが、なぜ、この生涯未婚は男性が女性の2倍もあるのでしょうか?日本人の男性女性の人口に著しい格差があるのであれば、分からないこともありませんが、ほぼ半数ですので、ここに深刻なテーマが横たわっているといえるでしょう。

 今回の厚生労働省の好評のデータからは公表されていませんが、再婚男性と初婚女性が結婚した件数が問題となりえます。

日本は一夫多妻制に?

 婚活している男性の多くが、自分より年下の初婚の女性を望む傾向になります。一方で女性の方はどうでしょうか?婚活をする35歳以上の初婚女性の声として、「子供がいなければ婚歴を問わない」という声はごく一般的です。

 こうした初婚女性が仮に再婚男性と結婚した場合、初婚女性を希望する初婚男性は非常に厳しい状況に追い込まれます。結婚力のある男性が生涯にわたって、結婚と離婚を繰り返す結果、何人もの女性と結婚できてしまういわば「一夫多妻制」のような現象が起きてしまうのです。
 結果、結婚できる人は何回も結婚し、結婚できない男性は永遠に結婚できないという「婚活格差」が生まれます。

 ここが男性の方が生涯未婚率が高まる要因の一つといわれ、また婚姻数が劇的に増えない要因ともいわれています。

 これから婚活を始める50歳以上の男性、現在継続中の男性はこうした事実も踏まえて、戦略的に進めることが必要でしょう。

 ※【言葉の定義】
「生涯未婚率」は言葉通り、その時点において今後一生涯結婚しないであろう人の割合。生涯を通して実際に未婚だった人の割合ではないことに注意が必要です。死別や離別などの理由で配偶者と別れた結果として現在は独身の人もまた「未婚」には該当しません。

(文責:定年生活編集部)
参考文献:本文中に引用のもの



定年生活ではLINEのお友達を募集しています☆以下のQRコードからお友達登録をしていただきますと、LINEだけでのお役立ち情報をお届けします。
定年生活ではLINEのお友達を募集しています