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2019年・お墓の消費者全国実態調査~樹木葬を選ぶ人が過去最多の41.5%。 調査開始後初めて一般墓を上回りました

2020/3/19 

数十年前は「〇〇家之墓」と彫刻されたお墓を先祖代々継いでいくのが一般的でした。しかし、現在は、ライフスタイルや嗜好を取り入れたお墓を選択される人が急増し、「自然が好きなので、花が咲いている場所で眠りたい」などのニーズに応えるお墓も多くなってきました。

 ライフエンディングサービス事業を手掛ける鎌倉新書が2019年版のお墓の消費者全国実態調査を発表しました。

https://www.kamakura-net.co.jp/newstopics/detail.html?id=7048
(詳細は上記リンクより、ご覧いただけます)



購入したお墓の種類:第1位「樹木葬」41.5%。

 今回購入したお墓の種類を聞いたところ、第1位 「樹木葬」 41.5%、第2位 「一般墓」 27.4%、第3位 「納骨堂」 24.9%、「その他」 6.1%という結果になりました。昨年実施した調査では、第1位 「一般墓」 41.2%、第2位 「樹木葬」 30.0%、第3位 「納骨堂」 24.8%だったため、今回の調査で樹木葬と一般墓の順位が逆転する結果となりました。全国調査を開始した2010年時点では、約9割が一般墓を購入しているため、10年間で消費者の嗜好が大きく変わったことが読み取れます。


(出典:鎌倉新書)

 樹木葬のタイプ別では、第1位 「庭園タイプ」 59.6%、第2位 「公園タイプ」 25.9%、第3位 「里山タイプ」4.1% (n=344)となり、昨年同様の順位となりました。

※庭園タイプ…都心部に多く、シンボルツリーや花木を植え、ガーデニングが施されているタイプ
※公園タイプ…墓域をマウント状にして芝生を植えるなどし、1~数本の樹木を墓域に植えるタイプ
※里山タイプ…自然保全の目的を持ち、1区画に1本ずつ樹木を植えるタイプ

樹木葬とは?

今回、人気だった樹木葬とは、墓石の代わりに樹木をシンボルとするお墓です。
日本初の樹木葬は、1999年に岩手県の寺院 大慈山祥雲寺(現:長倉山 知勝院)によって栗駒山山麓につくられたのが始まりで、ご遺骨のそばに低木類の樹木を植えていき、里山の緑化再生を兼ねたものでした。現在、各地で広まっている樹木葬は、墓標となる樹木(シンボルツリー)を1本植えて、その周囲にご遺骨を埋葬するスタイルがほとんどです。

 樹木葬の特徴を纏めると以下のことが特徴といえます。

特徴1:樹木をシンボルとしたお墓
桜や紅葉、ハナミズキなどのシンボルツリーの周りに遺骨が埋葬されます。樹木葬と一口に言ってもそのスタイルは様々で、樹木ではなく草花や芝生で彩られたガーデン風のものなどもあります。

特徴2:継承を必要としない個人供養
樹木葬は基本的に、後継ぎを必要としない永代供養(えいだいくよう)です。お一人様や、ご夫婦などで利用するケースがほとんどです。
お墓探しの際には、同じく永代供養タイプの納骨堂や合祀墓(ごうしぼ)などと比較検討されることが多いようです。

特徴3:安価な供養方法
樹木葬は、コンパクトでシンプルなかたちのお墓です。
ご遺骨を埋葬するだけの小さなスペースで済むため、一般的なお墓よりも費用が安く抑えられます。

気になる費用の差は・・・

 今回の鎌倉新書の調査結果では、一般のお墓と樹木葬による場合の費用についても紹介されています。
 一般のお墓の場合には平均で1,765,186円という結果に。一方で樹木葬は687,791円と非常に廉価になっています。もちろん地域差があり、東京都では、一般のお墓は、東京都ですと2,103,704円と少し高くなっています。
 また樹木葬も798,305円とこちらも他の地域よりも少し高くなっています。
 さらに樹木葬は人気があるため、今後は少しづつ料金が高くなる可能性があることを織り込んでいたほうが賢明でしょう。

 公営でも樹木葬をしていることも多くありますので、以下のページより、資料を請求されて比較検討されることをオススメします。



(文責:定年生活編集部)



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