九州北部地方豪雨から3年、西日本豪雨から丸2年 コロナウイルスと自然災害との複合災害にどの様に備えるべきか?
2020/7/82017年7月5日から6日にかけて福岡県と大分県を中心とする九州北部で集中豪雨が発生しました。福岡県朝倉市朝倉では3日間で、616.0mm(7月7日6時0分まで)という観測史上1位を更新する集中豪雨を記録しました。
翌、2018年(平成30年)6月28日から7月8日にかけて、西日本を中心に北海道や中部地方を含む全国的に広い範囲で記録された、台風7号および梅雨前線等の影響による集中豪雨を記録。7月6日17時10分に長崎・福岡・佐賀の3県に大雨特別警報が発表され、続いて19時40分に広島・岡山・鳥取、22時50分に京都・兵庫と、1日で8府県に大雨特別警報が発表されることに。さらに翌7日12時50分には岐阜県、翌8日5時50分には高知、愛媛の2県にも大雨特別警報が発表され、最終的に運用を開始して以来最多となる計11府県で大雨特別警報が発表されました。
この豪雨により、西日本を中心に多くの地域で河川の氾濫や浸水害、土砂災害が発生し、死者数が200人を超える甚大な災害に。また、全国で上水道や通信といったライフラインに被害が及んだほか、交通障害が広域的に発生する大水害となりました。
2019年には令和元年房総半島台風と呼ばれる最強クラスの台風が千葉県を直撃。千葉県内で送電塔2本と電柱84本が倒壊したほか、推計約2000本の電柱が損傷。神奈川県と千葉県を中心に9日時点で93万戸が停電。関東の広域で停電が発生したが、特に千葉県内では野田市、我孫子市、浦安市の3市以外の全ての自治体で停電が発生し、9日午前8時のピーク時で約64万戸に及びました。
その後の復旧に時間を要したことにより、停電は異例の長期に及びました。10日以上過ぎた17日では、6万戸あまりで停電が続くなど、電気インフラなどにも大きな影響を与えました。
また鋸南町を中心に一軒家の多くの屋根瓦が吹き飛び、応急のブルーシートが被せられる等、甚大な被害が生じ、今もなお、復旧が出来ていない状況です。2020年は新型コロナウイルスが拡大する中で水害が・・・
2020年は新型コロナウイルスによる被害が拡大する中、2020年7月4日から5日にかけて熊本県南部地方に集中豪雨が降り、球磨川が氾濫しました。ここで、新型コロナウイルスによる感染拡大を考慮した避難を考えなければならない時期になりました。
例えば、今回の球磨川の熊本県・人吉市の避難所である人吉スポーツパレス。換気対策で、入り口すべて扉が開いている。そして、入るとすぐに、アルコール消毒液が設置されています。
この施設には、全部で1,500人ほどが入りますが、新型コロナウイルス対策として600人位に制限されています。結果、多くの方が避難することが現実として困難になっています。それでは避難できない場合、私たちはどうすべきでしょうか?新型コロナウイルス感染症と自然災害の「複合災害」による避難について
災害時は、災害から命を守るために避難が必要になりますが、避難所内が3密(密閉・密集・密接)状態となり、新型コロナウイルス感染症の感染リスクが高まるおそれがあります。茨城県筑西市ではこうした状況下での避難行動のありかたを紹介しています。
https://www.city.chikusei.lg.jp/page/page007218.html
洪水・水害の場合
日頃から筑西市の洪水ハザードマップや土砂災害ハザードマップを見て、災害の危険性を必ず確認してください。洪水ハザードマップで自宅などの浸水想定が3m以下の場合などは、2階へ避難する(自宅などに留まる)ことで命を守ることができます。2階がない場合は、自宅などから出て避難することが必要です。
地震の場合
地震の場合、まずは自宅内で家族や自分の身を護る行動をしましょう。地震で自宅などが損壊、又は損壊の恐れが高い場合には、避難所にコロナウイルス対策のために避難できないこともあり得ます。
そこで、上記・茨城県筑西市では避難行動フローが紹介されています。手順としては、
①まず洪水・水害のの場合、ハザードマップを確認しましょう。
②もしご住いがハザードマップの色に含まれる場合、避難情報を基に避難をしましょう(原則的に避難が必要です)
③もし避難が必要な場合でも避難に時間がかかる場合にはまずは周辺に避難できる知人宅やある場合には、レベル3の避難情報が出た場合には、安全な知人宅や親戚宅に避難しましょう。
④もし近くに頼れる友人宅や親戚宅がない場合には、避難所に避難をする準備をしましょう。この様に、コロナウイルス感染が拡大する状況の中では、一義的に避難所に避難をするのではなく、まずは知人宅や親戚宅など、他の手段も考えておくことにしましょう。
今後、気を付ける点は以下の2点です。
その1:今回は水害と地震が分かれて起きることを前提にお伝えしました。しかし、災害は常にどちらかしか起きないわけではありません。同時に起きることも念頭に置きましょう。
水害中に大地震が起きたりするケースでは現在のハザードマップが有効かどうかも確認しておきましょう。
その2:避難所に避難できず、且つ近くの避難所にも定員オーバーで入れないケースに備え、一定の期間、自宅ないし、自宅周辺で自給自足の生活を余儀なくされる可能性も視野に入れましょう。災害時に常備しておきたいものとして以下を列挙します。
※キャンプに行くと考えると理解しやすいでしょう。
・携帯充電器
・手動式懐中電灯(充電もできる)
・電池ランタン
・蓄電式電池
・ガスコンロ
・携帯ガスボンベ
・ラジオ
・携帯電話(つながらないけど)
・タオルケット(綿より繊維タオルケットが乾きやすくて良い)
・プラスチック食器
・深めのフライパン(1つあれば何でも調理できる)
・折りたたみできるタンク
・スニーカー
・コメ、塩(これだけあればなんとかなる)
・リュック
・水筒・ペットボトル(濾過器にもなる)
・生理用品・フェイスタオル・ティッシュ・マスク・固形石鹸(液体は長持ちしない)
・現金(カードなど使えない)こうした防災用品が必要と思われる方は以下のバナーをクリックして今からでも備えておくことが必要かと思われます。
(文責:定年生活編集部)
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