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これぞ複合災害? 台風10号による長崎県内の避難所のうち133カ所が「満員」状態に。 改めてコロナウイルス対策とも両立について検証必要

2020/9/12 

 2020年9月9日付の長崎新聞の報道によれば、県内各自治体が開設した避難所のうち、12市町の少なくとも133カ所で収容定員に達する満員状態だったことが分かりました。この数字は、長崎県内の自治体が設けた避難所全体(742カ所)の18%に当たる数字ということになります。

新型コロナウイルス対策で収容人員を減らす避難所が多い

 今回の台風による避難所の設置では、新型コロナウイルス感染症対策で1カ所当たりの収容人数を制限する避難所が相次ぎました。結果、避難をされる方が想定を大きく超える避難所も多く、受け入れることが出来なかった避難所では、近隣の避難所を案内するなど各自治体は対応に追われました。

ピーク時には5万人が避難を・・・

 長崎県内では台風10号の襲来に合わせ、台風9号時(247カ所)から避難所を増設。それでもピーク時には9号の約1670人を大きく上回る5万人超が駆け込み、満員状態が相次ぎました。

 特に離島部は深刻で22か所の避難所のうち7か所が満員となる事態に陥りました。

コロナウイルスとの板挟みのケースも・・・

 長崎県五島市は約4400人が避難。市総務課によると、近年の避難者は多い時でも200人台。今回は約20倍に跳ね上がったことになります。一部では「コロナウイルスより避難民の命が大切だ」という意見もあり、感染症対策と避難所運営のバランスの確立に苦労した実態が浮き彫りになりました。

 こうした状況は長崎県の中心部・長崎市でも例外ではなく、49か所の避難所で満員となる事態になりました。

今後の検証が必要と語るが・・・

 西彼長与町では、満員の避難所を訪れた住民を公用車で別の避難所まで送り届けた。町の担当者は「やってよかったと思うが、本来望んでいない避難所に行くことになり、不満はあったと思う。避難所が満員になったのは、想定外とはいえ町側の不手際。災害が激甚化する中、課題を洗い直していきたい」と町の担当者は語ります。

 しかし実際の検証は災害が終わったタイミングで行われるのが通例であり、まさに現在進行形のタイミングで

「コロナウイルス対策のために、避難所は一杯です」

 といわれても避難民にとってはまさに複合災害でしかありえません。

 今回は幸いに起きませんでしたが満員になった避難所から非難された方を移動させるうちに大地震や土砂崩れなどがおきればまさに複合二次災害ということも起きえます。
 私たちは今後、避難をしなければならない状況でその避難が許されない状況が起きうることを想定する必要がありそうです。

(文責:定年生活編集部)
 

 



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