定年生活.com トップ» 暮らす » いよいよ始まった新型コロナワクチン接種 ネットが使えない高齢者の苦悩

いよいよ始まった新型コロナワクチン接種 ネットが使えない高齢者の苦悩

2021/5/20 

政府が東京、大阪に設置する新型コロナウイルスワクチンの大規模接種センターの予約が17日、始まりました。予約の方法はネットかLINEに限られています。その入り口でつまずき、接種を受けたくても予約にたどりつけない人がいます。
2021年5月17日付の朝日新聞では以下の男性の事例が紹介されています。

ネットを使えない70代男性のケース

大阪市鶴見区の無職の男性(77)は、国の大規模接種センターでの接種を考えたが、電話での予約ができないと知って接種を諦めたとのこと。マンションで独り暮らし。数年前に買ったというパソコンは、使い方に慣れず、部屋の片隅でほこりをかぶっています。
予約の代行を頼める相手もいない・・・。

2021年5月17日には始まった大阪市の枠組みでの予約。電話で予約をしたいと市の窓口に問い合わせると、5月下旬に案内はがきが届き次第、予約するよう案内されました。市が設ける会場の接種は電話で予約ができる半面、75~79歳の場合、予約できるのは5月31日からとのことで、実際の接種はかなり先とということになりそうです。

入力作業を手伝う市町村も・・・

大阪市のケースとは異なり、前橋市ではパソコンが使えない方向けに入力作業を支援する窓口が設置されました。

前橋市で17日、75歳以上を対象とした新型コロナウイルスのワクチン接種の予約がスタート。インターネットによる予約を推奨しているが、苦手な高齢者らのために入力作業を支援する窓口が市役所や支所など計17か所に開設されています。

前橋市ワクチン接種推進室によると、支援窓口は25日まで設けられる予定とのことです。

携帯ない高齢男性、役所内の公衆電話で3時間超かけ続け

京都新聞の5月20日の報道であは、京都市山科区の男性(81)は午前8時過ぎ、区役所を訪れた。だが、予約はコールセンターへの電話やインターネットなどに限られ、区役所では受け付けていない。携帯電話を持っていないため、職員に案内されて区役所内の公衆電話へ向かった。10円玉を積み上げ、3時間半にわたってかけ続けたが、「全然つながらん。あかんわ」と受話器を置いた。

結局、ITスキルにたけた方の早い者勝ちの様相を呈してきました。この記事をご覧の方はITスキルを有する方と思いますが、高齢になればなるほど広がると言われているITスキル。それがワクチン接種の時期にも大きな影響を及ぼすことが分かりました。

(文責:定年生活編集部)
参考文献:2021年5月18日配信 読売新聞記事「スマホない高齢者、接種予約の支援窓口に長蛇の列「息子も高齢でネット苦手」
      2021年5月20日配信 京都新聞記事「携帯ない高齢男性、ワクチン予約で呆然 役所内の公衆電話で3時間超かけ続け「あかんわ」
本文中に引用のもの





定年生活ではLINEのお友達を募集しています☆以下のQRコードからお友達登録をしていただきますと、LINEだけでのお役立ち情報をお届けします。
定年生活ではLINEのお友達を募集しています