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100歳以上の高齢者が過去最多 その88%が女性のナゼ?

2021/9/16 

敬老の日に併せて厚生労働省から100歳以上の方の人数が発表されています。今年度中に百歳に到達し、又は到達する見込みの方で
「老人の日」にご存命の方です。今回の対象者数は、令和3年9月1日現在で43,633人とされています。

https://www.mhlw.go.jp/content/12304250/000672203.pdf

100歳以上の高齢者の数は、老人福祉法が制定された昭和38年には全国で153人でしたが、昭和56年に千人を超え、平成10年に1万人を超えました。平成24年に5万人を超え、
今年は86,510人(前年比+6,060人)です。また、百歳以上の高齢者のうち女性は76,450人(全体の約88%)です。

ここでよく聞かれる意見がなぜ、こうも100歳以上の女性が圧倒的に多いのでしょうか

要因1:女性は生物学的に強い?

 そもそもなぜ女性は男性よりも長生きなのでしょうか?長寿になる理由として、先天的ないし生物学的要因と、後天的ないし社会文化的要因がその理由として考えられます。この点、長生きである理由の4割が先天的で、6割が後天的と語っていたが、統計的に検証されているわけではありません。

 厚生労働省「平成28年人口動態統計」によれば、年齢層をとっても、死亡率も自殺率も男性が女性を上回ります。がんによる死亡率についてみると、男性しか発症しない前立腺がんや精巣がん、もっぱら女性にみられる乳がんや子宮がんをのぞいて主要な部位別にみた死亡率をみると、圧倒的に男性が女性を上回り、その差は2倍以上であるとの統計データがあります。

要因2:男性は病死の割合が高い

 一昔前、中高年男性の自殺が問題になりました。その多くは仕事がらみと言っていいでしょう。倒産した自営業主、リストラにあったサラリーマン、中には昇進した結果、仕事やノルマがきつくなり自殺するケースもあるようです。

 一方で女性の管理職で自殺するケースはあまりないのも特徴です。交通事故や労働災害に遭って命を失うのも、男性に多いです。これは、男性のほうが長距離運転や建設作業といった危険な仕事に就く確率が高いからでしょう。

さらに仕事が終わった後のプライベートの過ごし方にも大きな要因があります。酒やたばこの量が増え、外食が多いために塩分や脂肪分を摂取しすぎて高血圧やメタボになったり、アルコールの量が増えて胃や肝臓に障害を来たす可能性が高いのも男性です。
そういった意味でも食事を女性目線で変えたり、意図的に健康食にかえることは必要でしょうが、なかなか男性の動きが早くないのが現実です。



 上記の理由が100歳の男性よりも女性の方が圧倒的に多い理由と言えます。

検討できていないテーマ

 今回は男性と女性との比較のみを考察しています。
 しかし昨今ではLGBTという方々も増えています。「LGBT」とは:レズビアン(女性同性愛者)、ゲイ(男性同性愛者)、バイセクシュアル(両性愛者)、トランスジェンダー(性同一性障がい者を含む、心と出生時の性別が一致しない人)のアルファベットの頭文字を取った言葉で、「性的少数者の総称」として用いられることもあります。

 法務省のまとめによれば、性自認 (性の自己認識)とは、自分の性をどのように認識しているのか、ということです。「心の性」と言われることもあります。多くの人は「身体の性」と「心の性」が一致していますが、「身体の性」と「心の性」が一致せず、自身の身体に違和感を持つ人たちもいます。

 こうした方々(特に性は男性だが心は女性)という方が男性葬用に100歳までに亡くなりやすいかまでは今後のデータの蓄積を待つ必要があると思います。

(文責:定年生活編集部)



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