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シニアから始めたい! 大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法をご存知ですか?

2022/3/31 

最近、高齢の方で大学を卒業した、或いは大学院を卒業したというニュースが多いと思います。ご参考までに以下のケースをご紹介しましょう。

放送大学で88歳の男性が卒業

テレビやインターネットなどを利用して大学の教育課程を学習する放送大学の徳島学習センターで27日卒業式が行われ、17年かけて単位を取得した99歳の男性が卒業したという報道がありました。

別府大学で82歳の男性が修士号を取得

別府大(大分県別府市)の卒業式が20日開かれ、大分市片島の工務店「日本ハウジング」会長、馬場駿二さん(82)に大学院の修士号が授与されたという報道がありました。
82歳の卒業生は学部、大学院通じて同大では最高齢となる。馬場さんは「知識を得ることは何歳になっても楽しい。私にもできたのだから、定年を迎えた人も勉強に挑戦する楽しみを見つけてほしい」と話した
(2022年3月23日 毎日新聞報道記事より)

 今回は、そんな知識欲が強い方に対して、どの様な勉強方法が良いのか、その一端をお伝えできればと思います。

 今回の記事は、1年間必死に勉強したにもかかわらず、宅建試験に落ちたことをきっかけに、「自分のように勉強が苦手な人向けの方法を編み出そう」と一念発起。苦労の末に「勉強することを小分けにし、計画的に復習する」しくみ、大量記憶表を発明します。
 そんな棚田健太郎氏の方法を紹介したいと思います。


 

過去問は解かず、まず読みこむ

 「資格試験は過去問から解く」とよく言われますが、それに対し、「いきなり過去問をやっても解けるわけない!」と思った方もいらっしゃるでしょう。 確かにいきなり過去問を解こうとしても解けません。だから、「最初は過去問を解かず、過去問を読み込む」のです。

解説欄(解答欄)を読んでから、問題文を読む

 具体的には、過去問題集を開き、問題の解説欄(解答欄)から読んで、そのあとに問題文を読むのです。

 解説欄は参考書と同じように知識が書いてあるので、読む分には抵抗なく読めます。そのあとに問題文を読むことで「なるほど、この問題でこういう解説になるんだ」という感じで腑に落ちていきます。

 例えば、宅建士の「誇大広告」の問題の場合、解説欄にはこのようなことが書いてあります。

 【解説欄】
「誇大広告とは、著しく事実に相違する表示や、実際のものよりも著しく優良又は有利であると誤認させるような表示のことをいいます。このような広告を行った場合、宅建業法違反となります。広告をすること自体禁止されているので、それによって損害が発生しているかどうかで、免責されることはありません。また、誇大広告に対しては、指示処分や業務停止処分を受ける可能性があります」

 これを理解したうえで、次に問題文を見ます。

 【問題文】
「広告の表示が実際のものよりも著しく優良又は有利であると人を誤認させるようなものであっても、誤認による損害が実際に発生していなければ、監督処分の対象とならない」

 「なるほど! 実際は、損害の有る無しにかかわらず処分になるけど、そこをひっかけて問題を出してきているのか」と理解できるでしょう。

 もし問題文を先に読んでいたら、「広告の表示?」「誤認による損害?」とつまずいてしまうでしょう。解説から問題という流れで読むことで、問題集をスムーズに読み進めていくことができます。

過去問の活用方法

 以下、事務局からのコメントです。
 就職しながら、勉強する場合、時間が圧倒的に足りなくなると思います。その為、過去問のみの攻略でも時間オーバーになる可能性が高いです。
 そんな方に、この方法をおススメしたいと思い、ご紹介をしました。

文責:定年生活事務局
(本原稿は、棚田健大郎著『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』を編集・抜粋したものです)



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