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節電要請と熱中症対策? 他にもいろいろある両立しない要請「ダブルバインド」にどう向き合う?

2022/8/2 

記録的な暑さだった2022年6月下旬。政府から節電要請が出ているなか、熱中症対策でエアコンを使っていいのか、戸惑う声が上がりました。

一つの課題について両立しない矛盾した指示をされて混乱する状況を「ダブルバインド」といいます。この記事ではダルバインドのいくつかの事例を持ち出しながらその向き合い方について見ていきたいと思います。

節電要請と熱中症対策

 まず、第1に熱中症対策と節電要請の事例です。
 話題になったのは、2022年6月下旬に9日間続いた猛暑日の期間。政府は火力電力や原子力発電所が呈していることからエネルギーがひっ迫する可能性があると考え、6月7日、家庭や企業に今夏の節電を要請。
 26日には東京電力管内に初の需給逼迫(ひっぱく)注意報を発令しました。
 しかし、各地で6月の最高気温を更新する地域が相次ぎます。
 埼玉県鳩山町で38・3度、前橋市で37・4度を記録した6月29日は「災害級の暑さ」「水分補給」「計画停電」のワードがツイッターのトレンド入りした。

 <めちゃくちゃ暑い日に節電とかいうアホなことはしない方がいいです>
 <熱中症に気をつけてやっていきましょう!私は今日も、命最優先でエアコンフル稼働させます>
 <政府は「無理のない程度で」とか「熱中症に気をつけながら」とか言い訳をつけて言ってるけど、お年寄りは節電しないといけないんだってなるよ。危険だよ>

 ダブルバインドに詳しい専門家からは「政府は節電要請をする以上、具体的にエアコンの使い方を説明すべきです。政府は『エアコンを使うな』とは言っていませんが、具体的にどうすればいいか提案が欠けているから『使ってはいけない』との誤解が生まれてしまいます。受け手が持っている情報のレベルと合わせ、分かりやすく情報を提供することが大切です」と話す。

 例えば、エアコンをつけたり消したりしない方が節電効果を得られるなどの事例を具体的に示す方がいいでしょう。
 この暑さは8月になるとぶり返すようですので気を付けたいところです。

新型コロナウイルス対策とマスク着用

 さらに厄介なのが、熱中症対策と新型コロナウイルス対策でしょう。
 オミクロン株の変異株、BA5株が猛威をふるい、東京では1日に感染者数が4万人を超える日も出ました。

 一方で政府は熱中症対策の観点から屋外で人のいないところではマスクを外しても良いことを奨励しています。

 

コロナ対策と熱中症対策の両立

 これもある意味、両立が難しいテーマと言えるでしょう。

 オミクロン株の変異株は非常に感染力が強いとされています。
 政府はマスクを外しても良い場面を屋外で人がいない場面としています。

 そうした場面ではマスクを外しても良いでしょうが、人が多い場面や屋内ではこれまでの通りの感染症対策を続けるべきでしょう。

 ダブルバインドは、さまざまなシーンで意識的・無意識的に使われてることが多いです。
 自分が使う側にも使われる側にもなるため、まずはそれについて理解を深めること。
 その上で、無意識に使って相手に対して、不必要なストレスを与えないようにしましょう。そして、自分自身も気づいて、巻き込まれないようにしていきましょう。

(文責:定年生活編集部)



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