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西九州新幹線開業で開業で沸く長崎 今こそ旬な長崎の魅力を実感してみよう

2022/10/21 

2022年9月23日、佐賀県の武雄温泉と長崎を結ぶ「西九州新幹線」が開業しました。新幹線の新規開業は2016年3月26日に、新青森駅 – 新函館北斗駅間が開業した北海道新幹線以来、6年ぶりになります。

 今回の西九州新幹線は、佐賀県の武雄温泉駅から長崎県の長崎駅までの実距離66 km。日本で最も短い新幹線という新幹線になっています。
 本来は博多から長崎を結ぶはずでしたが、新鳥栖駅から武雄温泉までの工事が未だ着工すらできておらず、暫定開業ということになりました。西九州新幹線「かもめ」と連絡する在来線特急「リレーかもめ」を乗り継いでの博多―長崎間の所要時間は最速で約1時間20分。従来の特急「かもめ」と比べて約30分の短縮となります。

 少々、不便ですが、今回の新幹線開業で注目される長崎の魅力をお伝えしたいと思います。

長崎は観光の魅力でいっぱいの街

 長崎と聞くとどの様なイメージでしょうか?「坂」の街、キリスト教の影響が残る異国情緒な街というイメージを持たれる方も多いでしょう。そんな長崎の魅力を簡単にご紹介しましょう。
 長崎日本最西端の街。離島が多いことで知られています。島の数は日本一を誇り、五島列島、壱岐、対馬など594の島があります。

 歴史的には海外交易の窓口であった長崎では、1550年、フランシスコ・ザビエルが平戸を訪れたことにはじまり、南蛮貿易とともにやってきた宣教師たちによってキリスト教の布教活動が進められました。自らもキリスト教に改修する「キリシタン大名」も現れ、領民の多くもキリスト教を信仰し、南蛮文化が花開いた街でもあります。

 そんな長崎では、世界文化遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」があります。
 キリスト教が禁じられている中で、長崎と天草地方において日本の伝統的宗教や一般社会と共生しながら信仰を続けた潜伏キリシタンの信仰継続にかかわる伝統のあかしとなる遺産群です。
 禁教期にもひそかに信仰を継続していた長崎と天草地方における、潜伏キリシタン独特の文化伝統の証拠であることを評価され、2018年7月、世界文化遺産へ登録されました。

 もう一つ有名な世界遺産は軍艦島です。


 
 軍艦島の正式名称は端島。明治時代から昭和時代にかけて海底炭鉱によって栄え、日本初の鉄筋コンクリート造の高層集合住宅も建造されるなど、1960年代には最大、5000人以上の人口を誇り、東京以上の人口密度を有していたと言われています。

 1974年にエネルギー政策の変更によって海底炭鉱は斜陽を迎えます。
 1970年に端島沖開発が中止になり、会社側が鉱命終了期を発表。その後数百万トンの石炭を残したまま、1974年1月15日に閉山することになります。

 閉山後、無人となりますが、軍艦島には当時のコンクリート造りの高層住宅がそのまま残ります。同時に小さな島です。塩害などにより、建物は廃墟になっていきます。
 2015年、国際記念物遺跡会議(イコモス)により、端島炭坑を構成遺産に含む「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」がユネスコの世界文化遺産に登録され、以後は明治、大正時代の現存する建物として廃墟マニアにも人気のスポットになっています。
 

長崎はわが国・鉄道発祥の地?

上の写真は、長崎にある「我が国 鉄道発祥の地」碑です。日本の鉄道発祥といえば、明治5(1872)年に新橋~横浜間で走った鉄道ということを、学校で習いました。それなのに、どうして長崎が…???

 実は、長崎の貿易商として知られるトーマス・グラバーが、江戸末期の慶応元(1865)年に英国から持ち込んだ蒸気機関車を、この地から約400メートルの区間で、客車に人を乗せて走らせていたのです。とういっても営業ではなく商談目的だったようですが・・・。

 写真の「我が国 鉄道発祥の地」碑は、長崎市民病院の前に建てられています。
 そんな魅力がたくさんある長崎の見どころをご紹介しましょう。

長崎観光の見どころ1:諏訪神社で開催される長崎くんち

 西九州新幹線の開業で100年に1度の大開発と言われている長崎駅。そんな長崎駅から長崎市電で約8分の所に「諏訪神社」があります」。地元では「お諏訪さま」、「おすわさん」とも呼ばれる大きな寺社仏閣です。

諏訪神社では例年、10月7日から9日にかけて 国の重要無形民俗文化財に指定されている「長崎くんち」が有名です。長崎くんちとは、「龍踊(じゃおどり)」「鯨の潮吹き」「太鼓山(コッコデショ)」「阿蘭陀万才(おらんだまんざい)」「御朱印船(ごしゅいんせん)」など、ポルトガルやオランダ、中国・ベトナムなど南蛮、紅毛文化の風合いを色濃く残した、独特でダイナミックな演し物(奉納踊)です。

 またオランダとの貿易が長く続いていたことから南蛮風衣装に身を包みオランダ人男性に扮した青い服を着た万歳いわゆる阿蘭陀万歳なども有名です。

長崎観光の見どころその2:世界に認められた長崎の夜景

 長崎市はなんといっても夜景が魅力です。「世界夜景サミット in 長崎」にて、モナコ・上海とともに「世界新三大夜景」の都市に認定されています。

 長崎市は三方を山に囲まれるすり鉢の様な街でありながら、海岸線も非常に長く、山の上から海を見渡すことが出来る世界一のオーシャンビューが特徴です。
 長崎市全体を望むのには稲佐山が良いでしょう。標高333mの山頂からは長崎市街はもちろん、雲仙や天草、五島列島まで一望できるのがポイント。

 そんなオーシャンビューをホテルから楽しめるのが「ガーデンテラス長崎ホテル&リゾート」

 国立教示場をデザインした隈研吾氏のデザインのホテルはその稲佐山中腹に中腹にあります。全室オーシャンビューの客室からは、長崎港が広がるオーシャンビューでまるで見える長崎の風景をまるで一枚の絵画にしたよう。

 宿泊粘弾も少々、お高めですが、記念日などのお出かけにいかがでしょうか?

長崎観光の見どころその3:夜景だけではない五島列島などの離島も魅力!

 NHKの朝の連続テレビ小説「舞い上がれ」の舞台にもなった五島列島。2018年に世界遺産に登録されました。中通島、若松島、奈留島、久賀島、福江島の5つの大きな島があり、福江島には飛行機が便利です。

 五島も長崎市同様、1566年にイエズス会宣教師のルイス・デ・アルメイダらが五島にも来島してキリスト教(カトリック)の布教を行ったため、キリスト教文化が非常に色濃く残っています。
 大きな工場などもないため、離島で友情に雄大な自然を味わうことが出来ます。事前に五島市観光協会や五島市観光ポータルサイトなどで名所やおすすめコースなどの情報収集をしてから出かけるのが良いでしょう。
 五島市にもオススメのホテルがあります。
 ご紹介するのは、「五島列島リゾートホテル マルゲリータ奈良尾」。

 
 奈良尾港から車で5分の好立地。温泉も備え、且つ、広大な五島灘の眺望も特徴のホテルです。ホテル内の食事では、魚が豊富に取れる五島らしく、多くの魚料理が楽しめるホテルです。
 (写真はクエ料理です)

長崎観光の見どころその4:長崎名物トルコライス

 長崎はグルメでも有名な街です。日本三大中華街である新町中華街を始め、長崎ちゃんぽんなど、長崎に行ったことがない方でも聞いたことがある方も多いでしょう。
 「トルコライス」をご存知でしょうか?ピラフとスパゲッティ、トンカツがひと皿に盛られた料理です。しかし、この料理はトルコ料理ではありません。
 ピラフ、トンカツ、スパゲッティという異なる3つの料理が東西の文化に通じるトルコと重なるというのが起源のようです。少々、ヘビーな料理にも見えますのでシェアして食べるのも良いかもしれません。

 いかがでしたでしょうか?今回は、西九州新幹線の開業で話題になる長崎のみどころをご紹介しました。
 坂の街、キリシタンの街といった漠然としたイメージが強いイメージでしたが、かなりの魅力が多い町でしょう。
 かつては九州一の人口を誇った長崎。まだ博多駅からの直通の新幹線はありませんが、是非、長崎に足を運んでみてください。

(文責:定年生活編集部)



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