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50歳からでも開業できる! セカンドキャリアとしての土地家屋調査士の魅力

2022/12/4 

土地家屋調査士という資格をご存知でしょうか?土地家屋調査士とは、簡単に言うと不動産登記簿に載っているのうち、土地やててものの測量の部分についての登記を行う専門職です。

例えば、宅地造成、土地開発、新築、増築、建て替え、アパート建設、マンション建設など、土地開発や建物の建設にあたって、土地や建物の測量、各種陶器などは土地家屋調査士が行うことになっています。土地の所有者が変わるときや土地が畑から宅地に変わるとき、遺産分割に伴う土地の分割などで土地家屋調査委は不動産の表題部の登記)の専門家として出番がある訳です。

 さらに土地家屋調査士は、「土地の境界が明らかでないことを原因とする民事に関する紛争」を対象としてその解決を図ることを目的に筆界の位置については当事者間で確認することに携わることが出来ます。
 これを弁護士協働型土地家屋調査士会ADRと呼び、土地家屋調査委が土地の境界に関して法曹と同じ役割が期待されています。

受験者数が激減する土地家屋調査士

 土地家屋調査士という資格を初めて耳にした資格という方も多いかと思います。資格認定槽るのは法務省です。その法務省から発表される土地家屋調査士の受験者数です。

2017年5837人
2018年5411人
2019年5270人
2020年4646人
2021年4733人
2022年5400人

 同じ不動産登記簿の権利を扱う専門職として司法書士があります。この受験者数は2022年で12,727人ですので、約半数程度の受験者数ということになります。
 これは司法書士試験と異なり、測量や計算に関する知識が求められる点から受験者数が少なくなる傾向にあるといえます。

50代から活躍する方が多い土地家屋調査士

 土地家屋調査士会発行の「日本全国あなたの近くの土地家屋調査士」の2019年4月1日現在の会員構成です。

20代54人0.3%
30代1011人6.3%
40代3852人23.4%
50代3351人20.3%
60代4662人28.3%
70代2938人17.8%
80代625人3.8%

この様に見ていくと、50代以上の登録者数が全体の7割を占めるという超高齢化率の高い資格と言えます。
では新規登録者数はどうでしょうか?

20代21人7.3%
30代83人28.9%
40代124人43.2%
50代40人13.9%
60代15人5%
70代3人1%
80代1人0.3%

 やはり20代・30代のうちに取得する方は少数派のようです。40代がボリュームゾーンで、50代からの新規登録者数も少なくありません。
 これは土地家屋調査士になるまでの仕事内容と関連するようです。

 一般に、土地家屋調査士の取得にあたって、測量会社などに勤務してから独立自営を目指すべく、土地家屋調査士を目指す方が多くいらっしゃるからです。
 そのため、受験に当たっても司法書士試験の様に、専業で受験するという方は少なく、働きながら受験をすると言う方が多いのが実情です。

開業の年齢はあるのか? セカンドキャリアとしての土地家屋調査士

 土地家屋調査士の合格率は概ね8%ぐらいと言われています。これは法律系の資格である行政書士と同じくらいの合格率と言えます。せっかく資格を取得した以上、独立して仕事をしたいという方も多いと思います。
 それでは、土地家屋調査士を開業するに当たって、50代・60代から開業するのは遅すぎるのでしょうか?
 
 結論から言えば「そんなことはない」というのが結論です。

 もちろん、若い時に合格して越したことはないでしょう。
 特に土地家屋調査士の場合、測量業務があるので、若い方に仕事が行きがちで50代以上の需要は少なくなるのではないかと思う方もいらっしゃるでしょう。
 しかし、思った時がチャンスとも言います。
 仮に50歳で合格しても80歳まで現役ならば、30年間、現役で働けるということになります。

 実は土地家屋調査士は20代と50代での独立が成功しやすいと言われています。
 20代は若さゆえに周囲の応援もあり、成功するというイメージはだいたい、
 50代になるとこれまでの人間関係、人脈。信頼関係などを駆使して独立して成功する方が多い業界と言えます。
 そうした意味でも50代からの資格取得、開業が遅すぎるということはないと言えるでしょう。

土地家屋調査士で独立してやっていけるのか?

 次に土地家屋調査士として独立して経営できるのか?という点もセカンドキャリアとして土地家屋調査士を検討される方には気になる点でしょう。
 土地家屋調査士のうち、登記申請は試験に必要なし知識で対応するとしても測量の方はそうはいかないケースも多いかと思います。
 
 そこで、資格取得後に既に土地家屋調査士をされている方に
 「測量現場があるときに是非、アルバイトをさせてください」
 と言って測量現場に行くのも一手です。

 土地家屋調査士には常時、人を雇うのは難しい。けれど、測量業務を必要な時だけ手伝ってくれる人がいると助かると思っている方は少なからずいます。
 そんな土地家屋調査士のニーズに測量技術の手伝いをすると言うことで自身の測量技術のスキルを身につけるのです。
 丁寧に測量実務をすることで先輩・測量士から実務を教わることが出来ると思います。
 独立して自身の仕事をしながら、測量の技術を習得することが出来る。

 こんな方法で土地家屋調査士相互間で仕事を融通しながら独立して業務をやっていく方法も一考です。

気になる土地家屋調査士試験について

 気になる土地家屋調査士試験ですが、午前試験と午後試験の2部制です。
 が、一級建築士、二級建築士、測量士、測量士補の方は午前試験が免除される仕組みになっています。その為、多くの受験生は測量士補の試験を受験してから土地家屋調査士の試験を受験する方が多いのが実情です。

 午後試験は、2時間半と短いことに加えて、ちょっとした不注意ミスが合否を分けることにもなるので、資格試験予備校に通う方が多いのが実情です。
 そのため、予備校で必要最小限の知識を身に着ける方も多いです。
 詳細は別頁に委ねますが、今回は簡単にアガルートとLECの紹介をします。

・アガルート

 アガルートは、2015年に開校したオンラインを中心にした資格予備校です。難関試験に特化しており、土地家屋調査士の講座もあります。
 特にアガルートの中山祐介講師は書籍なども多く有名です。
 午前試験免除となる「測量士補試験」にも対応しており、且つ、近年、受講生の合格率が高いと評判です。

アガルートアカデミー

・LEC

 LECは、東京リーガルマインドのことです。1979年に祖業された老舗資格予備校で概ね、全ての資格試験に対応しています。
 全国各地に多くのスクールがあり、通学・通信の双方のニーズにこたえています。
 土地家屋調査士でも受験生に多くが苦手とする数学対策から多くのカリキュラムがあり、多くの合格者を輩出しています。

LEC社名ロゴ<img src=”https://track.affiliate-b.com/lead/37375c/T6107471/n271646E” width=”1″ height=”1″ style=”border:none;”

 他にも東京法経学院、日建学院、早稲田法科専門学院などもあります。

 今回は50代から土地家屋調査士受験をし、開業することのメリットをお伝えしました。
 セカンドキャリアとしての土地家屋調査士の魅力を実感していただければ幸いです。

(文責:定年生活事務局)



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