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【PR】短時間で合格できるニーズの高い簿記3級という資格とは? 取得は意味ナイは本当?

2025/7/20 

簿記3級とは?

 「簿記3級を取っても意味がない」「役に立たない」「不要な資格だ」という情報がネット上で散見されます。たしかに一般的に「3級」という資格では履歴書に書けないことが一般的です。だからといって簿記3級の取得が意味がないと決めつけるのは早計です。

 そもそも簿記3級とはどういった資格なのでしょうか?

簿記3級で身につく知識とは?

 簿記は、ビジネス活動で生じた日々のお金の出入りを記録・計算・整理して、企業の会計を明らかにする方法です。企業規模の大小や業種・業態を問わず、会社の会計現場で広く活用されています。
 簿記3級では、主に帳簿や仕訳の仕組み、貸借対照表と損益計算書の関係など基本的なところについて学びます。

簿記3級の受験者、難易度、合格率は?

簿記3級は統一試験(会場による受験)とネット試験の2種類があり、合格率にもばらつきがあります。

・統一試験

受験者数(申込者数)実受験者数合格者数合格率
169(2025.2.23)24,681名21,026名6,041名28.7%
168(2024.11.17)22,922名19,588名5,785名29.5%
167(2024.6.9)24,497名20,927名8,520名40.7%
166(2024.2.25)28,565名23,977名8,706名36.3%
165(2023.11.19)30,387名25,727名8,653名33.6%
164(2023.6.11)31,818名26,757名9,107名34.0%
163(2023.2.26)37,493名31,556名11,516名36.5%

・ネット試験

期間受験者数合格者数合格率
2024年4月~2025年3月254,433名98,235名38.6%
2023年4月~2024年3月238,155名88,264名37.1%
2022年4月~2023年3月207,423名85,378名41.2%

 ネット試験は概ね、合格率が30%台後半、統一試験は20%台後半から30%台で推移しています。
 年間、30万人前後の方が受験していますが、その3割くらいが合格している状況です。上記の数値から見ても、簿記3級の難易度はそこまで高くないといえるでしょう。

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簿記3級が「不要」と言われる理由

 では世間で言われる、簿記3級取得は不要といった風評はどういった点からくるのでしょうか?

簿記3級は高校でも取得できる

 商業高校などに通う高校生であれば多くの人が在学中に取得しているようです。高校生のうちに取得できるレベルの資格を社会人になってから取得するのは不毛と考える方がいらっしゃるようです。

履歴書に書いても評価されない

 一般的に、就職・転職活動で資格として評価されるのは簿記2級以上といわれています。そのため履歴書に簿記3級を書いたところでプラス評価とならないため、取得するのは意味がないと考えられているようです。

弥生を使いこなすのであれば、必要ない

 個人事業主として、あるいは中小の法人の決算の申告時に会計書類を作成する必要がる方も多いかと思います。
 そんなときに弥生などの会計ソフトを利用して申告をされる方も多いでしょう。弥生などを駆使して実務を少し経験すれば覚えられる内容ともえいます。
 簿記3級の資格を持っていないと困るほどのことはないため、意味がないと考えられているようです。

簿記3級は会計資格の入門資格でもある

 簿記3級が「意味ない」といわれる理由について探ってきましたが、本当に意味がない資格なのでしょうか?
 そんなことはありません。簿記3級は会計の入門資格であり、簿記3級に関わらず、資格取得の意義は動機や目的によって変わってくるところがあります。
 ここからは、簿記3級を取るメリットや意味について解説します。

仕事上の必要性に応じて取得する

 日々の会計処理や決算業務など業務上の必要性から会計業務に従事する方もいらっしゃることでしょう。
 その様な方は簿記3級の勉強をすることによって、「会計とはこういうものだ」という触りの部分を知ることにより、日々の会計業務の意味が理解できるというのは大きなメリットです。

簿記3級は会計関連の上位資格のステップアップになる

 簿記3級で取得した知識を活かして、さらなる上の会計資格を目指すことも簿記3級を受ける動機づけになるでしょう。
 参考までに以下のような会計資格が考えられます。

・簿記1級
・簿記2級
・建設業経理士2級
・公認会計士
・米国公認会計士(USCPA)
・税理士

 簿記3級取得後にいきなり公認会計士を目指すのは現実的ではなく、簿記2級や建設業経理士2級を目指すのが現実的と言えそうです。

副業や会計のお手伝いとして・・・

 決算期の繁忙期には、会計事務所や一般企業の経理部では補助的な仕事をしてもらうためにパート・アルバイトを募集することがあります。
 この募集条件に「簿記3級程度」といった記載がされていることがよくあります。補助的な仕事とはいえ会計業務に従事するわけですから最低限の知識が必要です。簿記3級の取得はこうした期間限定の副業にも効果があることが期待されます。

ちょっとしたお財布係としての知識・教養として

 会社などで、経理の仕事をしなくても、例えば自身の確定申告・家計簿や公的活動(exマンションの管理組合での帳簿づくり)などで簿記はさまざまなシーンに活用できます。簿記3級では体系的に会計の勉強ができるので、自分自身の知識・教養として活かすことができれば意味があるといえます。
 また小林一三や渋沢栄一に代表される優れた企業のリーダーは概ね会計の知識も秀逸であったりします。
 
 こうしたビジネスリーダーの足跡を追う際にも簿記の知識が大いに役立つことでしょう。

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簿記3級の取得後には…

 簿記3級の取得後にはさらなるステップアップを考えている方もいらっしゃるでしょう。
 そんな方におススメなのが2級建設業経理士と簿記2級です。

簿記2級とは?

 簿記2級になると、簿記3級で学んだ商業簿記以上の難解な商業登記について学習します。
 それに加えて、3級には含まれてなかった工業簿記を勉強します。試験範囲も広がるため、一般的に合格するためにはトータル300〜400時間ほどの学習時間が必要といわれています。
 簿記2級の学習を通じて、複式簿記や仕訳の複雑な取り扱い、経費の計算や資産の取り扱いが分かるとされています。

 経理職や会計事務所では簿記2級以上を採用の条件とすることが多く見られます。簿記2級は難易度の高い資格になります。その為、簿記2級の取得は履歴書に書くこともできますので転職活動でも有利です。

 最近ではクラウドソーシングサイトなどで、会計ソフトの入力や伝票整理などの経理作業を外注する企業も増えています。その募集時に「簿記2級以上」を条件としていることが多く見られます。このように簿記2級は一般企業の経理ができる目安となっているようですので、持っていれば副業で活かすことができます。

2級建設業経理士とは?

 簿記2級に比べると知名度が低いですが、2級建設業経理士の取得も考えてみてよいでしょう。

 簿記検定は商工会が認定する資格ですが、建設業経理士は、建設業界の経理に関する民間資格で、一般財団法人建設業振興基金が認定しています。建設業界は、会計の仕組みや勘定項目の名称が一般業界とは異なるため、高い専門性が求められます。いってみれば、建設業経理士は建設業に特化した簿記といえるでしょう。
 
 資格は1級~4級まであり、1級・2級には建設業経理士、3級・4級には建設業経理事務士という称号が与えられます。

 建設業経理士2級以上が在籍している会社は、公共工事入札の際に実施される「経営事項審査」で加点されます。会社としても大きなメリットになるので、建設業経理士2級を取ることは会社からの評価アップにつながると言えます。  
 建設業に転職・就職が有利になります。「建設業経理士」を取得していることで、建設業に関しての専門的知識を保有していることの証明ができるからです。

 会社によってではありますが、資格手当がつく可能性もあります。
 そのため、転職するときにおいても、会社に入ってからの給料においても、「建設業経理士」の資格を有していることはプラスになると言えるでしょう。

建設業経理士2級の試験内容は以下の通りです。

多岐選択肢5題
建設業の簿記
原価計算
会社会計

 詳細は、建設業経理士の試験を実施する『一般社団法人 建設業振興基金』の公式サイトでもご確認いただくことが出来ます。

まとめ

 今回は簿記3級の資格に挑戦するメリットを中心に見てきました。
 簿記3級の取得は会計の基本知識の習得にとても有用な資格です。
 その後、簿記2級や建設業経理士2級取得を目指すことが今後の経理部門でも評価されるようになるでしょう。

(文責:定年生活事務局)
 



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