定年生活.com トップ» 健康 » 骨粗鬆症の予防と治療(前編)

骨粗鬆症の予防と治療(前編)

2012/2/20 

骨粗しょう症|予防

骨は生物にとって重要な器官であること

今回は、骨の話をしましょう。
人間の骨の数は、一般的に206本といわれています。
その役割は、体を支えるというのが最初に思い浮かぶ答えかもしれませんが、他に、臓器を守る、体内のカルシウムを貯蔵する、さらには、骨の芯にあたるところの骨髄では血液を作るなど、人間が活動する際に重要な役割を担っています。
また、骨は、固いものだけではなく、柔骨といわれる柔らかいものもあり、背骨では衝撃を和らげる働きがあります。

骨にも、新陳代謝があり、破壊と吸収を繰り返していて、このバランスがとれた状態が、いわゆる、骨密度が高いといわれるものです。
もし、何らかの原因でこのバランスが失われたら、骨を構成する成分の量が少なくなり、骨と骨の間に隙間が生じます。この状態が、骨密度が低いといわれます。
骨密度が低くなると、骨は折れやすくなり、放置しておくと 最悪の場合、転ぶと同時に骨折し、そのまま寝たきりになってしまうことがあります。

この状態を、「骨粗鬆症」というのです。

骨粗鬆症は万病の元になること

このように、骨粗鬆症は骨を構成するカルシウムの分量が減り、隙間が大きくなる病気です。
実は、これ自体には自覚症状がなく、骨の変化により体調を崩すことによって発見されるケースが多く、その症状には、腰痛、食欲不振、便秘などがあります。また、先程書いた、転んで骨折したときにはじめて、骨粗鬆症が見つかる場合もあります。
骨粗しょう症|原因
それでは、骨粗鬆症の原因にはどのようなものがあるでしょうか?
大まかには、加齢による骨の生成機能の低下、所持量の減少により骨の成分、ビタミンDやカルシウムの摂取量低下、運動不足、日光に当たらない生活などが挙げられます。これだけの要素が複雑に絡み合い、骨粗鬆症に及ぶので、患者さんによって原因は異なるともいえるでしょう。特に、女性の場合、閉経に伴う女性ホルモンの低下で、骨を作る機能も併せて落ち込むため、骨量が大きく下がる傾向があります。

このように、骨が弱くなることで、生活にも支障が現れ、他の病気を併発することもあります。特に骨折による身体機能の低下は、自由に外を歩くことができないことになり、それが元になり、要介護となる事例も多数報告されています。骨折の大半は、転倒によるものという統計があります。青年期には希な事例だったものの、高齢者の転倒は骨にで大きな影響を与え、特に大腿骨頸部骨折により、それ以降、歩行に不自由を来す事例もかなりの数に上っています。
骨粗しょう症|治療
これが元で、内臓の機能が低下し、呼吸困難や食欲不振、心臓や血管の病気、ウイルスに対する免疫力の減少があり、それが健康な生活の支障になってしまいます。
このように、骨粗鬆症の予防は、特に高齢者には避けて通れず、健康な老後を送るためには、絶えず心がけておかなければならないことなのです。

次回は、骨粗鬆症を予防するための生活習慣についてお話しましょう。

骨粗鬆症の予防と治療(後編)へ

シニア向け特集記事

<お金や暮らしに関する特集>

 
老後の不安
(1)健康・お金  (2)働く  (3)過ごし方

老後の計画
(1)お金  (2)個人年金保険  (3)医療保険  (4)確定申告  (5)住宅ローン  (6)老人ホーム

老後の生活と年金
(1)把握編  (2)対応編  (3)独立編

定年後の生活費、どれくらい必要? / 退職時の貯蓄、どれくらい必要? /
年金生活・・・老後のお金について考える

定年後
エンジョイライフ / 貯金半減 / 月20万で楽々 / 無収入・一人暮らし /
健康オタク / 熟年離婚 / 熟年結婚 / 教育費貧乏

シニアの群像
(3)田舎暮らし  (4)海外暮らし  (5)野菜づくり  (6)写真展 

<働くことや仕事に関する特集>

元気で働く
64歳男性、看護 / 63歳女性、保育補助 / 58歳女性、クリーニング&パン

定年後
まだ働いています / 仕事がしたい  /  60歳からの働く /
会社に残れたものの / 早期退職か居座りか / 失業しています

定年後も働こう|定年後の独立開業 / シニア夫婦が自宅でしている仕事

シニアの群像
(1)異業種交流  (2)職探し  (7)独立開業

健康に関する特集・投稿リストへ
 

トップページに戻る

  



定年生活ではLINEのお友達を募集しています☆以下のQRコードからお友達登録をしていただきますと、LINEだけでのお役立ち情報をお届けします。
定年生活ではLINEのお友達を募集しています