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シェアする文化

2016/9/28 

シニアの新たな生活空間

 

シェアする文化

ライフスタイルの変化(所有から共有へ)

「共有する、シェアする。」
近年このキーワードを多く見かけるようになりました。「所有しない」ということです。
購入せずレンタルして必要な時に使用する。
個人所有してるが普段使用しないものをレンタルするサイトがあります。
車・ドレス・高級カバンや腕時計小物・倉庫・工具なんでも必要な時に借りることができます。
車や家などが代表的なシェアです。(例:タイムズカーシェア・airbnb・スペースマーケット)

さらに不要なので処分したい場合、古物商の資格を取得することなく他人に売却・譲渡することも可能な時代です。(例:ジモティー・メリカリ)
物があふれる日本、昭和のころから引き続く、貸したりあげたりする文化は回覧板からインターネット上に移行し現代も行われています。

シェア型住居はどのように変化してきたのか、またどのように変化してゆくのでしょうか。

<1960年代>

東京の上野エリア、学生エリアを中心に下宿、簡易宿所が誕生しました。
実家や我が家を離れても、下宿先には食事を作ってくれる寮母さんがいて、安心できる生活でした。
他人とシェアする生活の始まりです。同じ世代、歳が近い先輩後輩の交流、様々な地域からの融合や地域ごとの学生寮が誕生し、同じ釜の飯を食う仲間として生涯の繋がりになったに違いありません。

1970

<1970年代>

トイレ・風呂があるアパートタイプの誕生です。
結婚して初めての二人生活、生活が豊かになった労働者・サラリーマンのプライベート空間が確保できる暮らし方。
敷地内でコミュニティーが生まれ、祭り事も共有しお互い助け合いながら生活してゆきました。
同世代が集まるため、近隣との交流も盛んでした。

1980

<1980年代>

高層型のマンションが郊外にも誕生します。
団塊世代の子供たちが学生や社会人になり、郊外に学生向けのマンションや高級社員寮などが整備され始めました。

2000

<1990年代>

バブルが崩壊すると今までの寮や寄宿舎は、安い賃金で雇える外国人労働者が住むようになりました。
一方、2世帯用で建築した住居には子供も独立し住んでおらず、「ゲストハウス」という名で転貸することになります。
使わなくなった社員寮もゲストハウスとして運用されることになります。

<2000年代>

空屋や、空室が目立つアパートはゲストハウスとして貸し出されます。
年齢層は20代から40代の社会人が主。「貧乏人が住む」というイメージですが、実際にはリビングでパーティーが行われたり外国人とのコミュニケーションが生まれたり、
それはまるで1970年代の社宅の様。

テレビでこの住み方が取り上げられると「シェアハウス」と呼称されます。
住居を共有する新しいライフスタイルは若者を中心とする層に定着し、
500部屋程度だったシェアハウスは全国に広まり、不動産業者も急速にシェアハウスを展開しはじめ、2016年現在40000部屋以上運営されています。

 

■■■ 著者プロフィール ■■■
松岡暢彦
ファイナンシャルプランニング技能士:松岡暢彦(まつおかのぶひこ)

1973年3月生まれ。横浜市出身。大学在学中、1995年より仲間たちとshot bar・restaurant barを開業し有限会社サンクチュアリを設立、5店舗まで拡大。2006年にシェアハウスの不動産業界に入る。管理部課長としてオーナー様や建物設備対応・収益改善などの業務を従事。2016年にシニア向けシェアハウスを展開するため横浜・川崎にシェアハウスを開業。今後、多世代が共生できるシェアハウスを企画中。

有限会社サンクチュアリ(代表取締役 松岡暢彦)
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