東日本大震災の影響で、私達シニアの防災意識もだいぶ高まりました。

高齢になってくると骨がもろくなるため、ちょっとした転倒で骨折したり、落下してきた物にぶつかり大ケガを負うこともあるでしょう。

寝室の壁に本棚があったり、タンスの上に物を積み重ねているなどということはありませんでしょうか？

寝室にはできるだけ物を置かないようにした方がよいと思いますが、部屋数の都合上、何も置かないというわけにもゆきません。
そこで、本棚やタンスはしっかりと壁に固定して、物が動かない、落ちないようにする工夫が必要になってきます。

家具の転倒を防止するグッズとして、「つっぱり棒」、「すべり止めマット」、「転倒防止ベルト」などを利用して、物が簡単に移動しないようにしておきましょう。

シニアの暮らしに役立ちそうな防災グッズを取り上げましたので、どうぞ参考になさってください。

◆開き扉開放防止金具◆

キッチンにある食器棚が動かないように固定することも大切ですが、中の食器が飛び出してくるのも危険です。割れて床に破片が散乱し、それを踏んでケガをすることもあるかもしれません。

吊り戸棚や開き戸棚に「開き扉開放防止金具」を付けておけば、扉が開かないので安全です。

また、ガラス扉には「ガラス飛散防止フィルム」を貼るのも効果的です。

◆ホーム保安灯◆

夜、寝ているときに地震が起こると、停電していれば真っ暗な中で避難準備をしなければなりません。

そんな時に役に立つのが、この「保安灯」です。

コンセントに挿し込んでおくだけで、停電時に自動的に点灯してくれて、しかも、はずすと懐中電灯の代わりになります。

◆手回し式充電ラジオライト◆

東日本大震災では、地震が起こった後に停電となり、テレビやラジオからの情報収集が困難になりました。

懐中電灯も必要ですが、電池切れや電池の買占めなどにより、簡単に手に入らなかったのが記憶に強く残っています。

それと携帯電話も充電ができなければ、非常時の連絡を取ることができません。

これらのことを考えて、販売されているのが「手回し式充電ラジオライト」です。

手回し充電（1分間）した場合で、
・LEDライト・ラジオ：約15～30分
・LEDライト点滅＋サイレン：約10分
・携帯電話の連続通話時間：約1分
・携帯待ち受け時間：約20～30分

省エネと耐久性に優れたLEDライトを使用しており、寿命は10,000時間以上なので交換の必要がありません。

◆防災毛布◆

急な避難所暮らしで救援物資が届かず、広い体育館にはストーブしかない状態で、毛布一つにくるまっている避難民の様子がテレビに映し出されていました。

高齢者にはとくに寒さがこたえます。寒さ対策を考えておきましょう。

NASAの開発した「オールウェザーブランケット」はアウトドア用ですが、超断熱素材を利用した全天候型の毛布です。

人体から発散する熱の80％を反射して、ポリエチレンフィルム、アルミニウム、繊維、有色ポリエチレンフィルムの4層で体を暖かく保護します。

ちなみに、安価な「アルミシート」はやめておかれた方がよいでしょう。防寒にはなりますが、くるまった感触がよくありません。しっかりとした素材で作られたものを購入することをおすすめします。

◆救急医療情報キット◆

高齢化が進む地域住民の安心、安全を守る取り組みの一つとして、自治体が「救急医療情報キット」を配布しています。

救急医療情報キットは、かかりつけ医や持病などの医療情報や、診察券（写し）、健康保険証（写し）、本人の写真などの情報を専用の容器に入れて、自宅に保管しておくというものです。

かけつけた救急隊員が、その人の医療情報を知り、適切で速やかな救命活動ができることを目的にしています。

救急医療情報キットは、高齢者や障害者、健康上の不安を抱えている人が対象で、各総合支所区民課、福祉会館、各地域包括支援センターなどで、申し込まれた人に無料で配布しています。

今回の大震災で防災の必要性が身近に迫り、自治体が数々の取り組みを行っていますから、お住まいの地域の市役所のホームページで確認してみてください。

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シニアライフに役立つグッズ集
（１）防災編　／　（２）キッチン編　／　（３）電子レンジ編　／　（４）おやつ編　／　
（５）クリスマス編　／　（６）暖房編　／　（７）バス用品編　／　（８）バレンタイン編　／　
（９）花粉対策編　／　（10）睡眠グッズ編　／　（11）母の日編　／　（12）父の日編　／
（13）害虫対策編　／　（14）害獣対策編　／　（15）大掃除編　／　（16）加齢臭編　／　
（17）湿気対策編　／　（18）暑さ対策編　　／　（19）補聴器編

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