【懐かしの名作映画】 奥様は魔女
2013/3/11 川喜多夫 さん
「奥様の名前はサマンサ、そして、だんな様の名前はダーリン。ごく普通の二人はごく普通の恋をし、ごく普通の結婚をしました。でも、ただ一つ違っていたのは、奥様は魔女だったのです」というナレーションではじまる『奥様は魔女』。『奥様は魔女』は、1964年から1972年にかけてアメリカのABCで、全254話が放送されました。
広告代理店に勤めるダーリン・スティーブンスが結婚した相手が魔女、という設定ですが、魔女は怖いというイメージが、主演のエリザベス・モンゴメリーの起用によって変わりました。
ダーリン役が、ディック・ヨーク (1964~1969年)から、ディック・サージェント (1969~1972)へと変わっています。交替した理由は、ディック・ヨークの病気のようですが、それにしてもよく似た二人です。あまり違和感ありませんでした。
サマンサの結婚に反対する母親のエンドラ(魔女)をはじめとして、父親のモーリス(魔法使い)、親戚のアーサーおじさんやクララおばさんなど、変わった親戚が訪れて次々と騒動を起こします。
嫁・姑戦争ではなく、夫のダーリンとお母さんのエンドラの仲が悪く、「下等動物」と呼ばれてさんざんな扱いを受けます。魔法でロバやヒキガエルに変えられたり、体を小さくされたりと、この魔法が傑作でした!
また、お年のせいで魔法を正確に使いこなすことのできない、おちゃめな感じのクララおばさんが面白かったです。
性格は反対だけど、サマンサそっくりの従姉妹(2役)セリーナも現れて、スティーブンス一家をかき回します。
続編には、サマンサとダーリンの娘のタバサちゃんが生まれています。お鼻をピクピクと動かして魔法を使うところはママゆずり。
さらに数年後、タバサちゃんに弟のアダム君ができて、タバサちゃんが反抗期になるなどのカワイイエピソードがありました。
2005年にノーラ・エフロン監督が、ニコール・キッドマン主演で『奥様は魔女』という映画を製作していますが、元祖『奥様は魔女』の設定だけ取った別物の映画です。
『奥様は魔女』は、魔法使いの一族が面白いばかりじゃなく、ダーリンの上司やお節介な隣人などの個性的なキャラクターが揃った、実にユニークなホームコメディでした。
【懐かしの名作劇場】
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