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【懐かしの名作映画】 風と共に去りぬ

2011/11/19  川喜多夫 さん

シニア|風と共に去りぬ『風と共に去りぬ』(1939年、ヴィクター・フレミング監督作品)は、大輪のバラのように艶やかなヴィヴィアン・リーの代表作です。

ヴィヴィアン・リーは主演女優賞を受賞。ほかにアカデミー作品賞、監督賞、助演女優賞、脚色賞、色彩撮影賞、美術監督賞、編集賞、タールバーグ記念賞などに輝いた超大作です。

私もハマり、ぶ厚いマーガレット・ミッチェルの原作を読みました。映画と原作ってかけ離れてしまうことが多いですけど、この映画は、登場人物は原作のイメージどおりだったし、スペクタクルな時代背景も素晴らしい仕上がりと、文句のつけようがありません。

勝気で計算高いところのあるヒロイン、スカーレット・オハラは鼻につくところの多い女性ですが、ヴィヴィアン・リーが演じることで、その存在感に圧倒されます。『風と共に去りぬ』に出るために生まれたような女優だと思いました。

こういう女性が主役だと、バランスの取れる相手役探しがたいへんですが、レット・バトラー役のクラーク・ゲーブルは、やはりスカーレットと巡り合うために存在しているかのような適役でした。

物語では、このスカーレットがなぜか、自分にぴったりのレット・バトラーには目もくれず、幼なじみのアシュレー(レスリー・ハワード)に執着し、アシュリーとこれまたお似合いのメラニー(オロヴィア・デ・ハヴィランド)にライバル意識を向けるという一人空回り状態ですが、これも原作者マーガレット・ミッチェルの思惑どおりです。

『風と共に去りぬ』は南北戦争の最中の話で、スカーレットも辛く、厳しい生活を強いられますが、いつも凛と美しく、したたかに生きてゆくたくましい女性を演じています。

そんなスカーレットの窮地にいつも手を差しのべるのはレット・バトラーで、「レットか? アシュレーか?」と私達、映画を見ている観客の心をゆさぶるんですよね。アシュレーはメラニーひと筋、スカーレットはアシュレー一直線、レットはスカーレットにベタぼれと、この一方通行な人間模様が面白いのは、登場人物の存在感あってこそでしょう。映画のキャスティングは、ホント重要です。

ヴィヴィアン・リーですが、晩年は、結核に感染し、二度の流産など、精神的に不安定になり、周囲の関係者を振り回すこともあったようです。『欲望という名の電車』(1951年、エリア・カザン監督作品)では、2度目のアカデミー賞を受賞していますが、精神を病んでゆく役ということもあって、スカーレットファンの間では、そのあまりの美貌の衰えに落胆の声があがりました。

栄光と破滅を地でゆくような女優人生でしたが、『風と共に去りぬ』の中のヴィヴィアン・リーの輝き、すべての人生と引き換えにしてもオツリがくるように思うのです。

スカーレットの有名なセリフ「After all, tomorrow is another day(明日がある)」は、未来に希望を託しましょうという意味です。ヴィヴィアン・リーほどじゃなくても、人生山あり、谷あり。苦しいときに見ると勇気がもらえる映画です。

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