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【懐かしの名作映画】 十二人の怒れる男

2011/10/18  川喜多夫 さん

シニア向け|十二人の怒れる男若い頃に一度見たことのあるシドニー・ルメット監督の『十二人の怒れる男』という洋画を、レンタルビデオ店で借りて見ました。
シニアになってから見返すと、また違った感想がわきますね。ただ、大部分を覚えておりませんでしたが(笑)

1957年製作のアメリカ映画なので、映像は時代を感じさせますが、内容は今だに新鮮です。私は見る前は、『十二人の怒れる男』というタイトルから西部劇か何かだと思っていました。

日本でも裁判員制度が導入されましたが、この映画は法廷もので、アメリカの陪審員制度がモチーフになっています。
ストーリーをかいつまんで話しますと、被告は17歳の少年で、素行の悪い彼に、ナイフで父親を殺した容疑がかけられていました。
彼が無実かそうでないかを裁くために集められた12人の陪審員達は、1回目の審議では11対1で「有罪」になることは確定的でした。

夏の蒸し暑い日に扇風機の故障した部屋で、皆、早く評決を出して帰りたがっていたのですね。
しかし、一人だけ「無罪」を出した男(ヘンリー・フォンダ)が、「状況からすると有罪のように思える。しかし、目撃者の証言が間違っているとしたら?少年の人生がかかっているのだから、もっとよく話し合ってみたい」と食い下がります。
ヘンリー・フォンダ、名優です。彼は静かに、かつ論理的に、ほかの陪審員達を説得してゆきます。

競演者は、マーティン・バルサム、ジョン・フィードラー、リー・J・コッブ、E・G・マーシャル、ジャック・クラグマン、エドワード・ビンズ、ジャック・ウォーデン、ジョセフ・スウィニー、エド・ベグリー、ジョージ・ヴォスコヴェック、ロバート・ウェバーなどで、それぞれ個性が光っています。

最初は「絶対にあいつが犯人に決まっている!」と信じて疑わなかった陪審員達が、一人また一人と意見を変えてゆく過程が見事なサスペンスです。ほとんど一室だけで話が進みますが、中だるみがなく飽きさせません。
人の思い込みとか、偏見とかがテーマの映画ですが、十二人の怒れる男が50年以上も昔の映画にもかかわらず古びていないのは、冤罪がいつの時代になってもなくならないということの表れでしょう。
審議の途中で雨が降り出すんですけど、ラストにはやんでいるというのも印象的でした。

なお、この映画を元にして、中原俊監督が『12人の優しい日本人』という映画を製作しています。こちらは、脚本を書いたのが三谷幸喜氏なので、ユーモアたっぷりな作品に仕上がっています。
出演者は、豊川悦司、塩見三省、相島一之、山下容莉枝、梶原善と芸達者が揃っていて、この映画も面白かったです。

十二人の怒れる男は、秋の夜長、名作映画が見たいというシニアにおすすめしたい一本です。

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