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電脳社会の犯罪

2012/6/25  アトム さん

パソコン犯罪ネット社会は何も若者世代だけのものではありません。
SNSと呼ばれるソーシャルネットーサービスを活用したり、オークションに参加するほどのことはしなくても、こうやって「定年ドットコム」をのぞいて、何かしら情報を得たり投稿したりするだけでも十分ネット社会につながっているといえるでしょう。

高齢層をターゲットにしたオレオレ詐欺の主な媒体は「電話」。
相手の顔が見えない電話という道具の悪用です。
それが今度はネットが媒体になると、途方もない犯罪の可能性がでてきます。

つい先日、「2ちゃんねる」というネット上最大の掲示板が悪質な犯罪の温床になっていと疑われながらも、管理者が犯罪に関係するコメントを「削除したがらない」問題が指摘されました。

聞くところによると中国では、ネット警察官が15万人いると言われます。 ネット警察官というのは、早い話がネットの監視員です。麻薬売買や殺人などの犯罪からはじまって、暴動の扇動や政府批判などその「芽」を摘み取るのが目的です。

いっぽう、日本のネット警察官は数百人という規模といわれ、ほとんど無防備・野放し状態です。
中国とは人口も国の体制も違いますが、日本のネット犯罪の警戒が手薄なことは確かでしょう。

ネットは電話と違い、クリックひとつで日本のみならず全世界につながってしまうことを考えるとオレオレ詐欺なんてものじゃない恐ろしさが潜んでいます。

つい先日、私も仕事上で「なりすまし詐欺」いっぽ手前を経験しました。
その海外(中国)の取引先とはもう10年近くの付き合いがあって、私も実際に先方を訪問したことあり担当者とは信頼関係もできています。
ある取引の支払いについて、その担当者からのメールが届きました。
いつもはL/Cという信用状を発行する決済方法をとるのですが、今回は銀行送金にして欲しい、というのです。
今までにも、銀行送金という方法がなかったわけではありません。
正月や国慶節などの前は早く決済して従業員が田舎に帰るための現金が必要だからです。

ところが、今回はごく平常の稼動時期にもかかわらず、銀行送金を依頼してきたうえに、いつもと違う銀行口座を指定してきました。
メールの差出人(アドレス)は確かにいつもの担当者です。
送金額は数万ドル(数百万円)ですから、念のためにそのメールに返信せず、担当者の上司に「今回こんな依頼を受けたが、どうしたのか」と問い合わせをしました。

驚いたのは先方で、このような指示はしていない、ということがわかり、「なりかわり詐欺」が発覚したのです。

電話が主な手段の振り込め詐欺は、まだ「声」で確認ができます。でもネットでのやりとりは「アドレス」またはIDだけ。相手の顔どころか声も聞いたことがない。

サイバー系のプロはいとも簡単に他人の(自分の)アドレスを盗みます。知らぬまに「私」が犯罪の片棒を担いでしまうのです。
便利になった分それと同じだけ、いやそれ以上の危険が隣り合わせになっていることを身をもって痛感しました。

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