老後の生活と年金(1)~自分の年金を把握する~ 小田のん
2011/9/7シニア世代の皆様は、間近に迫った定年後・老後の生活について既にそれぞれのイメージをお持ちのことでしょう。
先月「定年後の生活費、どれくらい必要?」というテーマで、老後の生活費についてご報告しました小田のんです。
皆様は、ご自身の老後の生活費についてしっかりと見定めていらっしゃることと思います。
ご自身がイメージする老後生活にあたっての収入源ですが、ほとんどの方にとって軸になるのが「年金」ですね。
今回は、その年金についてちょっとお話させていただきます。◆年金の受給見込み額を把握しておきましょう◆
最近は年金について社会保険庁の年金記録問題が取り沙汰されることが多いのですが、平成21年より毎年、加入者の誕生月になると「ねんきん定期便」が送られてくるようになりました。
このねんきん定期便には、加入履歴や納付額などに加えて、年金見込み額が提示されています。
50歳代では、60歳まで保険料を納付したと仮定した場合の、将来の年金見込み額が提示されていますね。
さらに35歳・45歳・58歳の節目年齢の年分には、これらに加えて全ての期間についての月ごとの納付状況などが詳細に記載されています。特に58歳になって送付されてくるものについては、「年金加入記録回答票」が同封されていますが、加入履歴などに誤りのある可能性がある方には青い用紙の回答票が同封されています。
そうでない方には白い用紙の回答票が同封されているのですが、いずれにしても、毎年送付されてくる「ねんきん定期便」には必ず目を通して確認することが重要です。ねんきん定期便で把握できる受給額はあくまでも見込みですが、大方の受給額を把握することは近い老後の生活設計を立てるにあたって一番重要なことです。
◆受給開始年齢を把握しておきましょう◆
大方の受給額が把握できたら、何歳から給付されるのかという受給開始年齢を確認しましょう。
自営業やフリーランスの方など、国民年金のみを納付されてきた方は、65歳からの支給となりますが、厚生年金もある場合には生年月日によって受給開始年齢が異なってきます。
現在シニア世代の方たちにとっては、この受給開始年齢が大変複雑なように感じられるかもしれませんが、いずれにしても65歳からは満額になるのですから、60歳から65歳になるまでの間、自分が何歳からいくらの受給額に引き上げられるのか、これもしっかり把握しておかないと、空白期間をどう補填するか、という問題に具体策を講じることができません。
これをしっかりと把握している方は既に何かしら、補填の用意をされていますよね。
・個人年金で補填の準備をする。
・退職金を補填の一部に充てる。
・貯蓄で賄う。その時になって慌てないためにも、シニアである今のうちからどういった状況になっていくのか、ということを具体的に知っておく必要があります。
◆相談窓口を利用しましょう◆
年金については受給額・開始年齢も様々です。
ねんきん定期便に目を通しておく、必要あれば社会保険庁のホームページで調べておくなど、確実に、正しい金額を受給できるよう、自分自身が責任を持ってその権利を遂行していきましょう。それから、年金については自分自身で調べるには情報が複雑で調べづらいという面もあります。
そういう方はぜひ、市町村の相談窓口などに足を運び、ご自身の職務経歴や納付期間などを確認しながら個別の相談を受けられることをお勧めします。では次回、相談窓口に足を運んだことで分かったこと、判明した問題についてどう対処したのかをご紹介していこうと思います。
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